眼前で砲弾炸裂! 強化ガラス越しに圧を感じつつ見た陸自の「だんちゃーく、いま!」

おなじみ「総火演」で目にするりゅう弾砲、その砲弾が炸裂するのは、見学席からとてもとても離れたところです。もしこれが、目の前に弾着したら……その様子を、「総火演」の会場でもある東富士演習場で取材してきました。

その砲撃の訓練を間近で取材!

 FH70など口径の大きなりゅう弾砲の威力は、遠くから見ていてもなかなか実感できません。今回の取材ではずーっと前進して、「総火演」の見学席から約3kmの距離にある二段山、三段山と呼ばれる弾着地まで接近することができました。

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東富士演習場の射撃位置関係図(Googleマップを元に月刊PANZER編集部にて作成)。

「いいから俺の上に落とせ!」――戦争映画で敵に攻められてピンチに陥った時、通信機を握りしめてこんな砲撃要請をするシーンがありますが、実際に味方が展開する位置ギリギリへ砲弾を落下させる射撃があります。これを「近迫射撃」といいます。

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映画『史上最大の作戦』に描かれた、ノルマンディー海岸のトーチカを彷彿とさせる射弾下掩蔽部「新山吹」(2020年10月14日、月刊PANZER編集部撮影)。

 東富士演習場には富士学校特科部で教育や研究に使われている射弾下掩蔽(えんぺい)部「新山吹」という施設があります。映画『史上最大の作戦』でも有名なノルマンディー海岸に設置されたトーチカを彷彿とさせる鉄筋コンクリート造りの構造物で、砲弾の直撃にも耐える強度があります。

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遮蔽部に取り付けられていたプレート(2020年10月14日、月刊PANZER編集部撮影)。

「新山吹」は陸上自衛隊施設学校 教育部建設技術教官室が設計し、古河駐屯地(茨城県古河市)の第101施設器材隊が1年かけて施工、2009(平成21)年に完成しました。内部は奥行き42.6m、幅5.9mの広さで3部屋にわかれており、強化ガラスがはめ込まれた視察窓のある観測室がふたつと、それらに挟まれて中央に会議室があります。

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弾着地から見た遮蔽部。6つ並んでいるのが観測窓。手前のU字ブロックは中にG-PROを入れて近迫撮影した。無事だったのだろうか(2020年10月14日、月刊PANZER編集部撮影)。

 観測室から弾着状況を直接、見ることができるのですが、射撃陣地は観測窓の反対方向に位置するので、つまり砲弾は頭上を越えて弾着することになり、砲弾が観測窓側を直撃する可能性はほとんどありません。弾着地域にはあらかじめ5つの黄色い風船が設置されていました。その風船の運命やいかに。

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