デカい・複雑・車多し 東京の要注意な交差点5か所 矢印信号だらけ 右折車線だらけ

7差路? 主要駅前の変形交差点

 もっと複雑な交差点もあります。

5差路「+α」に罠が:飯田橋交差点(新宿区)

 飯田橋駅前の飯田橋交差点は、SNSなどで「難しい」という声が多くみられるところです。

 南北に目白通り(都道8号)、東西に外堀通り(都道405号)、そして北西から大久保通り(都道25号)が交わる5差路ですが、目白通りに沿って交差点東側を流れる神田川を挟んでもう1本、南行き一方通行の都道が外堀通りに交わっています。飯田橋交差点からすぐ東側に、もうひとつ交差点が近接している形ですが、信号は両方の交差点で連動しており、変形的な7差路と見ることもできるでしょう。

 この神田川東側の都道は目白通りの側道で、首都高の飯田橋出口も接続しています。「難しい」の声があるのは、この都道から外堀通りへ右折する場合。飯田橋交差点まで20mほどですが、停止線が設けられています。さらに、その外堀通り側は方向別に6車線あり、車線変更は禁止です。このため、斜め右方向の大久保通りへ行きたい場合など、各レーンの方向を知らないと間違った車線に入りやすいのです。

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飯田橋交差点を大久保通り側から望む。左奥~右手前が外堀通り、左手前~右奥が目白通り(2020年8月、乗りものニュース編集部撮影)。

「踏切」だけど交差点?:新宿踏切(葛飾区)

 葛飾区では、幹線道路である水戸街道(国道6号)をJRの貨物線(新金線)が平面交差しており、遮断機付きの踏切が設置されています。通称「新宿(にいじゅく)踏切」です(正式には新宿新道踏切)。

 ここは踏切とはいえ、通過列車は1日に数本ということもあり、一般的な踏切のように必ず手前で一時停止する必要はなく、信号で制御された「交差点扱いの踏切」となっています。踏切の西側に側道との交差点がありますが、その信号に従って進むのです。

 しかし、一時停止するクルマもあるのか、踏切の近くには「信号にしたがって進んでください」との注意書きも見られます。

 こうした交差点扱いの踏切は、都電荒川線や東急世田谷線沿いにも数か所ありますが、こと新宿踏切は渋滞が多発。ラジオの交通情報で「水戸街道は葛飾区の新宿踏切を先頭に……」とよく聞かれます。
【了】

【地図】都内「要注意交差点」5か所の位置

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コメント

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1件のコメント

  1. 私は余程の理由がない限り、都心へは車では行きません。車線を選ぶのに迷うのは危険です。