なぜあった? 50年前の池袋西武に超本格的ヘリポート お歳暮は「ベルちゃん」で即日配送

高度経済成長期、垂直離着陸できるヘリコプターは次世代の交通機関として注目されます。そのころ、池袋駅に隣接して建つ西武百貨店に管制塔も備えた本格的なヘリポートが開設され、「ヘリでお歳暮輸送」も行われました。

百貨店屋上に管制塔や航空灯火 給油場所はなんと所沢の…

 そもそも、なぜ西武百貨店がこの時期にヘリポートを設置するまでに至ったのかというと、当時はヘリコプター事業が将来有望と目されていたことから、斬新な発想で急成長を続ける同百貨店がこれに着目したのです。

西武百貨店は、若き店長・堤 清二(当時)が、商品だけでなく“生活技術”の提供を目指す「百貨店から百貨業へ」というスローガンを掲げていたこともあり、都心を起点にする定期航空路の開設を構想するなかで、朝日ヘリコプター(現・朝日航洋)への資本参加などを行っていました。

 そのような経緯から、百貨店にもヘリコプターの離着陸ができる設備を設ける計画を立て、建物に約1億5000万円かけて構造を強化するとともに、管制塔や航空灯台を備えた面積3600平方メートルの立派な屋上ヘリポートを設置したのです。

Large 20201207 01
西部スカイステーションで運用されていたベル47Gヘリコプター(作画:リタイ屋の梅)。

ただし給油施設は法令の規制から設置できなかったため、代替地として埼玉県所沢市にあった西武鉄道の車両工場(2000年廃止)に開設しました。

ちなみに「西武ヘリポート」でなく「西部ヘリポート」と命名した理由は、一企業の私物にとどまらない公共施設をこころざしたとも、羽田空港から当時計画中であった成田空港のルートに「東部ヘリポート」の建設構想があったからとも言われます。

【写真】ヘリポートあった! 1960年代前半の西武百貨店屋上

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. お歳暮をどのように送り届けたのでしょうね?送り先に連絡しておいて近隣の路上に投下とか?中国あたりではドローンによる配送も研究されているようですが東京では禁止ですね。

     サンパウロでは車だと強盗に遭うのでエグゼクティブは自邸からヘリで会社に向かうんだとか。本当ですかね?

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス