硫黄島や南鳥島まで!? 全国を飛び回る空自だけの「飛行点検隊」 超多忙なそのお仕事

埼玉県にある航空自衛隊入間基地には唯一といえる飛行隊がいくつかあります。なかでもひときわ目立つ赤白のカラーリングが施された飛行機を運用するのが飛行点検隊です。任務は何なのか、装備する飛行点検機とともに見てきました。

飛行点検隊に四半世紀ぶり投入! 空自の最新鋭機U-680A

 2020年、入間基地に所在する飛行点検隊に、最新鋭機が配備されました。その名は「U-680A」、飛行点検隊にとっては27年ぶりの新機種です。

 U-680Aは、アメリカの航空機メーカーであるテキストロン・アビエーションが開発したビジネスジェット機「セスナ・サイテーション・ラティテュード」を基に、飛行点検機として所用の改造を施した機体で、最終的に3機配備される予定です。

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運用開始からすでに55年近くのベテラン機YS-11FC(右奥)と最新鋭のU-680A(左手前)がエプロンで並ぶ(2020年9月、柘植優介撮影)。

 2020年9月現在、飛行点検隊にはこのほかにYS-11FCおよびU-125の2機種がありますが、前者はU-680Aに置き換えられて退役します。そのためYS-11FCの退役で、飛行点検隊はU-125とU-680Aの2機種体制に移行する予定です。

 YS-11FCが長らく使われてきた理由、それは短距離離着陸性能が優れていたからです。隊員の話によると、南鳥島航空基地などはU-125では滑走路が短くて離着陸できないため、YS-11FCがほぼ専任であったとのこと。

 そのため、新たな飛行点検機の選定では短距離離着陸性能も重視され、航続距離などにも優れたU-680Aが採用されたそうです。

 また機内の点検装置も自動化、コンパクト化が進んでおり、YS-11FCでは大きな箱状の装置をいくつも積んでいたのが、U-680Aではそれよりも格段に高性能になったにもかかわらず、スリムな点検装置1台とプリンターのみだったのが印象的でした。

 ちなみに細かなところでは、オペレーター席のモニター脇にUSBコンセントが用意され、収集した各種データをUSBメモリーなどに移せるようになっていたのも現代的と感じました。

★★めったに見られない 独占取材でわかった飛行点検機の内部★★

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