硫黄島や南鳥島まで!? 全国を飛び回る空自だけの「飛行点検隊」 超多忙なそのお仕事

飛行点検にも種類あり 超多忙な飛行点検隊

 飛行点検には種類があり、大きく「設置位置調査」「初度飛行点検」「定期飛行点検」「特別飛行点検」に分けられるとのこと。

・設置位置調査:飛行場などを新設するにあたり、設置位置が適しているかを調査するためのもので、まだ施設がない場所を飛ぶ。
・初度飛行点検:施設が完成し、運用開始に先立って行う最初の点検で、運用をスタートしても問題ないかチェックするもの。
・定期飛行点検;運用中の施設に対して定期的に行う点検。飛行点検隊が常時実施している飛行点検の大半がこれに該当する。
・特別飛行点検:飛行場などで滑走路の延伸や敷地の拡幅、施設の移設など大幅な変更が行われた場合や、施設に重大なトラブルやアクシデントなどが発生し、運用を一時中断したのち再開する際などに行う点検。

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入間基地を飛び立ち任務に向かうU-125飛行点検機(2020年9月、柘植優介撮影)。

 いずれも航空機が安全運航するにあたり必要な任務のため、飛行点検隊は忙しく日本各地を飛び回っています。

 実際、取材当日も、せわしなく3種類の機体すべてが入間基地を発着しており、所有機がエプロンにそろうのは早朝を除くとほとんどありませんでした。

 3自衛隊で唯一の任務を担っている飛行点検隊、この部隊はまさしく「縁の下の力持ち」的存在といえるでしょう。

【了】

★★めったに見られない 独占取材でわかった飛行点検機の内部★★

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