旅客機「ドシンと着陸」 実は理由あり! どんな時でナゼなのか ANAパイロットに聞く

しっかり目に着陸するメリットとは

 ANAのパイロットいわく、積雪や凍結している際、滑走路へ強固に機体を接地させるのは「路面の雪氷で停止距離が長くなることで、滑走路でオーバーランすることを防ぐため」という目的からだそう。できる限り早くスポイラー(主翼上で立ち上がる抵抗装置)を立ち上げて制動させることが重要といいます。

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スポイラーを立て、エンジンカバーを開き、逆噴射装置を作動させているANAのボーイング777型機(2019年、乗りものニュース編集部撮影)。

「接地がスムーズ過ぎると、機体センサーが地上に降りたことを認識するのがわずかに遅れ、スポイラーの展開や逆噴射装置(エンジンの噴射方向を変えることで減速を図る装置)の作動がそのぶん遅れることがあります。通常、着陸後の制動にはスポイラー、逆噴射装置、タイヤのブレーキ、機体そのものの抵抗が大きな効果を発揮しますが、滑りやすい路面ではスポイラーと逆噴射装置の効きがとくに重要なので、それらのシステムを少しでも早く作動させることが肝心です」(ANAのパイロット)

※ ※ ※

 ちなみに同パイロットによると、降雪時だけでなく、短い滑走路や追い風のときなども「しっかり目に着陸」を実施するケースが多いといいます。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. 民間ジェット旅客機の機長をしているものです。この手のお話をもう何度も目にしますが、ちょっとだけ私見を申しますと。
    パイロットも人の子、うまく行く日もあればそうでない日もあります。
    毎回違う空港、気象条件、進入方式、着陸重量、機体の状態などある中で、毎回スムーズに着陸出来るではありません。その日の体調も影響しますしね。特に風の影響は大きいと思います。
    スムーズに着けるつもりが、風が変わって最後に落とされることもあります。逆もあります。
    でもひとつ知っていただきたいのは、いずれの着陸も安全性を担保した上で行っているということです。そうでなければやり直します。私はそんなに上手だと思ってませんし、いつも自分の思い通りに離着陸出来ると思うなど、おこがましいと思っています。