名門特急「有明」引退へ 九州の顔としても走った半世紀 実は初代「スーパー」特急

大きな転機を迎えた「有明」の1992年と2011年 そして…

 JR九州の看板列車であった特急「有明」は、1日最大32往復もの運転本数がありましたが、大きな転機が1992(平成4)年に訪れます。

 福岡と鹿児島を有明海側経由で結ぶ列車として1992(平成4)年、特急「つばめ」が、ホテルがイメージされた内装やビュフェを持つ新型の787系電車で運転を開始。こちらがJR九州の新しい看板列車になり、特急「有明」は、福岡と熊本を結ぶ列車に立場を変えました。

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「ARIAKE」の文字が入っていた時台の787系(2007年、恵 知仁撮影)。

 2011(平成23)年にも、大きな転機が訪れます。九州新幹線の博多~鹿児島中央間が全線開業し、特急「有明」は従来の都市間輸送メインではなく、通勤通学特急的な色彩が強くなりました。運転区間は博多~長洲・熊本に短縮され、15往復あった運転本数も3.5往復に激減してしまいます。

 縮小は以後も続き、2018(平成30)年3月から現在の大牟田発博多行き1本のみの運転に。そして2021年3月、走り続けた特急「有明」はひとまず終着駅に到着することになりました。JR九州によると、コロナ前(2019年11月)と比べ、2020年11月は利用状況が20%減少しているとのこと(鳥栖~博多間)。

 なお特急「有明」の代わりにJR九州は、大牟田~鳥栖間の快速を運行。鳥栖駅で長崎本線からの博多行きの特急「かもめ」102号に対面接続するとしています。

【了】

【写真】かつて特急「有明」に追い越されていた寝台特急

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

1件のコメント

  1. 了様、恵様ありがとうございます。やっぱりと言うか、JR九州は当面運休の特急をすべて基本的に永久運休(ただし、一部は多客期に一時的に復活の予定)にしてしまいましたね。自分の予想どおりでした。もうこれは「当面の間」=「永久(永遠)に」の法則は間違いありませんね。