中央分離帯の植栽をモヒカン刈りに? ネットで覆うことも 実は「対策」
中央分離帯の植栽の車道に近い箇所を刈り込んでいたり、あるいは全体をネットで覆ってしまっていたりする道路が見られます。実はこれらは、ある犯罪行為への対策という側面もあります。
トラックの多い道路でよく見られる?
中央分離帯の植栽が、ちょっと刈り取られていたり、あるいは全体的にネットが張られていたりする道路があります。
たとえば湾岸道路こと国道357号を東京方面から側道へ入り、東京湾で貴重な干潟が残る「三番瀬海浜公園」のある船橋中央ふ頭へ向かうアンダーパスまでのあいだ、道路の右側にある中央分離帯はネットで覆われています。
アンダーパスを抜け港湾地区の広い道路に入ると、中央分離帯の植栽は中央部分のみ植え込みや樹木があり、車道側は丸裸になっています。航空写真だと、あたかもモヒカン刈りのように見えなくもありません。
港湾の関連団体である京葉港埠頭会によると、これらにはゴミのポイ捨て対策としての側面があるとのこと。
実はこの区間、車内からポイ捨てされたであろうゴミが目立っており、中央分離帯の刈り込まれた部分には、京葉港埠頭会も名を連ねた「ゴミを捨てるな」といった看板も複数立っています。もちろん道路を管理する市川市や船橋市なども年に数回清掃を行うほか、沿道の企業が一斉清掃することもあるそうですが、すぐにゴミが溜まってくるそう。全国からこの港湾地区に集まるトラックからポイ捨てされるケースが多いと見られるといいます。
とりわけゴミが目立つのが、国道357号から通じるアンダーパスの前後です。このあたりは死角になるのか、特にゴミが多く、中には車内で出たゴミとは思えない大型の投棄物も見られ、京葉港埠頭会も頭を抱えています。
このようなゴミのポイ捨てが目立つ道路は、トラックの通行が多い場所を中心として全国に点在し、道路管理者を困らせているケースが少なくありません。全日本トラック協会などもドライバーへの啓発活動のほか、清掃活動などを行っています。なお、道路へのゴミのポイ捨ては立派な犯罪です。
【了】
トラックドライバーは知能が低いから仕方ない。
低賃金で一生コキ使われてろ。