「すり減った冬タイヤNG」乗用車は? トラック・バスは超速で厳格化 立ち往生防止
あまり知られていない? 冬タイヤのプラットホーム
実は地域によっては乗用車も、すり減った冬タイヤで雪道を走ることは違反になります。
そもそも雪道を冬タイヤなどの滑り止め策を講じることなく走行することは、各都道府県(沖縄を除く)の公安委員会が道路交通法に基づき制定した公安委員会遵守事項に違反する行為で、罰金も定められています。
その条文は都道府県ごとに異なりますが、たとえば山形県の道路交通規則では、「全輪にスノータイヤ(接地面の突出部が50パーセント以上摩耗していないものに限る。)を取り付ける等滑り止めの措置を講ずること」とされています。条文において、冬タイヤのすり減り具合まで言及されている地域があるのです。
「プラットホームが露出するまですり減った冬タイヤは、効き目ゼロです」
カー用品店オートバックスを展開するオートバックスセブンは、こう言い切ります。「50%よりすり減った後も、ノーマルタイヤとしては使えますが、冬タイヤとしての役目は終わりです。お客様には買い替えをおすすめします」とのこと。ただ、冬タイヤのプラットホームの存在は、一般の人にはあまり知られていないのではないか、ということでした。
一方、トラックやバスの事業者にとって、今回の改正はどう映ったのでしょうか。今回は公示からパブリックコメント(国民からの意見募集)を経て公布・施行に至るまで11日間というスピード対応で、発表後、国土交通省自動車整備課に事業者からの問い合わせも多く寄せられているといいます。
しかしながら、「概要を説明しますと、『なんだ、今までやっていることをちゃんとやればいいのね』という反応をいただくことが多いですね」(国土交通省自動車整備課)とのこと。プロの事業者にとっては、当たり前のことなのかもしれません。
【了】
意外と知られてない話ですがスタッドレスタイヤの寿命は2年。すり減りどころかタイヤそのものの劣化が早く雪道アイスバーンでの効果がなくなるため。
ダブルタイヤなのに外輪側にしか巻かないシングルチェーンを野放しにしていればまた同じ事になる。
圧雪路でチェーン空転させれば、もうチェーンを巻かないのと同じ。