川崎重工 LPGを主燃料に動く大型LPG運搬船を日本郵船から受注 エコで省エネなのが特徴

全長は約230mある大型船です。

運搬するLPGと燃料用のLPGはタンクが別

 川崎重工は2021年2月8日(月)、日本郵船株式会社と8万4000立方メートル型LPG(液化石油ガス)燃料LPG運搬船2隻の造船契約を締結したと発表しました。

 LPG燃料船というのは、推進燃料にLPGと低硫黄燃料油を使用する船のことで、LPGを用いることで、燃料油を使用する時と比べて、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)や二酸化炭素などの排出量を大幅に削減できるメリットがあるといいます。

 これら排出量の削減により、2020年1月から強化されたSOx排出規制1および段階的に規制が強化されている二酸化炭素排出量規制に加えて、2022年にさらに強化される予定の新造船における省エネ性能に関する国際規制「EEDI」フェーズ3にも適応可能としています。

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川崎重工が建造するLPG燃料LPG運搬船。上甲板にLPG燃料タンクを装備するが、これは船内のカーゴタンクと異なる燃料タンクを用いることで、積荷と性質の異なるLPGの補給や、揚荷するLPGとの区別を明確にするためとのこと(画像:川崎重工)。

 今回、日本郵船と造船契約を結んだ2隻は、これまで川崎重工が受注したLPG運搬船の通算68隻目および69隻目にあたり、LPG燃料LPG運搬船としては同5隻目と6隻目になるとのこと。今後、両船ともに香川県坂出市にある坂出工場で建造し、2022年に竣工予定です。

【了】

【写真】川崎重工坂出工場で過去建造された意外な船

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