山手線だけじゃない鉄道の「環状線」どこにある? 行先案内もさまざま 惜しい例も
環状運転の「行先」どう表現する?
環状運転をする電車には明確な「終点」がありません。このため、行先表示には様々な表現が見られます。
山手線では「外回り/内回り」という“回り方”の表現のほか、駅の案内放送や英語表記など「新宿・渋谷・品川方面」といった行先に類する表現が組み合わされています。
大阪環状線ではかつて乗り場の番号を使わず「外回り線/内回り線」という表記が使われていましたが、2000年代後半に順次「〇番線」といった一般的なものに変更。また駅の行先案内などでは、環状運転の列車については「環状」と表示されていたものの、2019年に山手線と同じ「京橋・鶴橋方面」といった表記に変更されました。しかし車両の方向幕では、新型車両である323系電車のLED表示でも「大阪環状線」の表記は残っています。
札幌市電は「外回り循環/内回り循環」という表記で、英語では「Outer loop/Inner loop」となっています。
特異なのが名古屋市営地下鉄名城線で、国内唯一の「右回り/左回り」という表記が使われ、車内でも「この電車は、栄・大曽根方面、名城線右回りです」といった表現で放送されます。なお、英語表記は「Clockwise(時計回り)/Counterclockwise(反時計回り)」となっています。
最後にディズニーリゾートラインの場合ですが、一方向に回り続けているため、駅の案内板にも車両にも「行先表示」そのものがありません。
【了】
松山市の伊予鉄道松山市内線も環状運転してますよ。
環状運転に限らず引き上げ線ではなくプラットフォームで折り返す場合には車内の様子を完全に把握するのが難しい場合もあるのだろう。30年以上前になるが国鉄の京阪神間緩行電車の中で男性が亡くなっていた。検死したところによると死後2往復半ほど発見されなかった可能性があるとされた。