航空会社の被災時「臨時便」 定期便ない路線になぜすぐ飛ばせたのか? ANAの場合は

2月13日に発生した福島県沖地震で、東日本の交通アクセスの要である東北新幹線が見合わせに。その際航空会社は、翌日から普段定期便のない路線に“助け船”を出しました。このスピード対応はどう実現したのか、ANAの担当者に聞きました。

ANAだけではなく国、自治体一丸のチームプレイ

 高橋さんによると、たとえば福島空港は、普段はターボプロップ機DHC8-Q400を用いて伊丹空港との間を結んでいますが、これにくわえて臨時便でも用いられたボーイング737も運航可能とのこと。「各空港に就航できる飛行機のタイプは事前に決まっており、そのなかであれば直前の運航がなくともフライトできる準備がある」ということで、パイロットやCA(客室乗務員)、整備士などの人員体制など、今回の臨時便をすぐに就航できる状況は、日頃から整っていたそうです。

 ただ、路線の認可には、運賃や運航の届け出などの書類をそろえ、申請したうえで当局の承認を得なければなりません。「今回地震が起きたのはいわゆる休日だったのですが、申請した臨時便の認可を行う国土交通省の方に迅速に対応していただきました」(ANA企画室ネットワーク部 ダイヤ編成チームの高橋直紀さん)。

 また、自治体の方が、東北の各空港からの臨時バスを運行する手配など、二次交通の確保に即時対応したことも大きかったといい、「私たちだけではできないこと」(高橋さん)に対する関係各所のサポートが、迅速な臨時便の設定に繋がったようです。

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ANA羽田行きの臨時便が運航された日の福島空港の案内板(2021年2月19日、乗りものニュース編集部撮影)。

「空港は災害拠点としての役割も大きいと思います。空港の滑走路やターミナルは堅牢に作られており災害時に機能が維持されていることが多いです。また、地上交通が寸断された時にも、飛行機は、空港が機能すれば人や物資の輸送協力ができます。これまでの災害を振り返っても、航空便が最初の交通手段ということがありました」(高橋さん)

 なお、2月25日時点では羽田~仙台間の臨時便運航は続けられていたものの、羽田~福島線については21日をもって終了しています。高橋さんは「那須塩原から在来線に乗り継ぐなど、地上交通手段も利用されているとの情報も受け、初動の役割は果たせた」ためと、その理由を話します。

【了】

【写真レポート】2月19日ANA羽田→福島臨時便

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コメント

2件のコメント

  1. ANAの場合って今回も災害臨時便の設定発表はJALの方が早かったのに

    JALの方も報道するのですよねANA広報と化している「乗りものニュース」さん

  2. 羽田~仙台線は、東北新幹線開業前まで運航されてましたからね。

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