成田への最短路「北千葉道路」外環道接続なるか 「市川・松戸」国の調査結果まとまる

外環道につなぐトンネルは「高度な技術力」必要

 うち専用部は、国分川の段丘や住宅地などを貫通することから、約1.1kmのトンネル区間が設けられる見込みです(一般部は地上に4車線道路を構築)。

 このトンネルは最大土被り18m以上、幅26m×高さ14mの大規模断面となるうえ、国分川の下をくぐるため、地下水位が高い箇所では地下水流動阻害対策工が必要、かつ近接する住宅地の環境への配慮が求められることから「高度な技術力を活用することにより事業実施が可能となる」とされています。

 なお、整備に求められる機能として、成田空港の輸送安定性の向上、国道464号など周辺道路の混雑緩和、交通事故削減、沿線の高速道路アクセス向上による地域産業の支援などが挙げられています。

Large 210303 kitachiba 02

拡大画像

北千葉道路、未事業化区間の概要。「市川・松戸」について調査結果がまとまった(画像:首都国道事務所)。

 北千葉道路の未事業化区間をめぐっては、2019年5月に千葉県や国土交通省、関係自治体などでつくる「北千葉道路連絡調整会議」が、道路構造などの概略計画について次のように合意しています

・自動車専用の「専用部」と、並行する「一般部」を設け、専用部は有料とする。
・専用部は早期整備を目指して高架構造を基本とする。ただし外環道接続部から約1.6kmの区間、および北総線交差部の前後(松飛台地区)約1.7kmは地下構造を基本とする。
・専用部には主要道路との交差地点に5か所のICを設ける。
・一般部は地上を基本とし、主要道路と平面交差する。

 ちなみに、外環道の松戸IC~市川北IC間には、北千葉道路と接続する北千葉JCT(仮称)のランプが一部用意されており、走行中に見ることもできます。

【了】

【画像】北千葉道路「市川・松戸」調査結果の概要

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. 道路の上にメガソーラーを…?

  2. 国道464号鎌ヶ谷市内のN字型は、どうにかならなかったのかな。
    くぬぎ山から白井に行きたいだけなのに遠回りと、最混雑区間と、無駄な踏切を強いられる(踏切は無くなったが)。
    一般道と有料を一緒に作ると余計に時間かかるから、一般道だけでよかったのに。

  3. 外環状に繋ぐ部分は既に完成してますね。
    塗り壁状態にしてあるけど。
    跡はそこへ引っ張ってくる民有地をどう確保するか。