世界最大巨漢機「ムリヤ」もびっくりプロペラ怪鳥 アントノフ「An-22」はなぜ誕生?

アントノフといえば、世界最大のモンスター大型貨物機An-225「ムリヤ」を手掛ける航空機メーカーですが、実はターボプロップ機でも世界最大級の機体「An-22」を生み出しています。どういった機体なのでしょうか。

なんでジェット機にしなかったの? An-22が異形巨大機になるまで

 An-22「アンテイ」は、四発ターボプロップ機An-12の発展型として開発されました。開発当時、輸送機としては最大の胴体直径を有しており、貨物機とはいえワイドボディの先駆けとも。その大きさは全長57.84m、全幅64.40m。ボーイング787-8(全長56.7m、全幅60.12m)より少し大きいくらいでしょうか。ちなみに、ベースとなったAn-12と同様「機首部分の窓」も健在です。

 An-22「アンテイ」が開発された時代は、大きな推力を発生できるターボファン・エンジンもすでに開発されていましたが、同機では、あえて二重反転プロペラを備えたターボプロップ・エンジンを採用し、「高翼配置」と呼ばれる、主翼を高い位置に配置した構造を用いています。

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アントノフAn-225「ムリヤ」(画像:Antonov Company)。

 An-22「アンテイ」は、An-124「ルスラン」やAn-225「ムリヤ」が製造されていた際、それらの翼を、主翼組立工場から最終組立工場に空輸していたそうです。

 近年では、各国で組み立てた部品を、エアバスでは「ベルーガ」ことA300-600STが、ボーイングは747-400を改造した「ドリームリフター」が、それぞれ最終組立工場に空輸する様子が見られますが、これらは胴体内、貨物室に収容して運んでいるのに対し、An-22は背負うかのごとく、主翼パーツを胴体上部に取り付けて空輸していたといいます。

 An-22「アンテイ」は、先述の巨大機2モデルと同じく、デビューから半世紀以上たった現在も現役です。アントノフ社は、傘下に航空貨物専用航空会社を保有し、こういった異形の貨物機を運航しています。また荷物のなかには、通常の旅客機ベースの貨物機では搭載できないようなものも含まれています。

 ちなみに、「アンテイ」「ルスラン」「ムリヤ」は、すべてギリシア神話の英雄の名前で、アントノフ製の巨人機には、こういった愛称が付与されているのも特徴でしょう。

【了】

※一部修正しました(3月9日11時41分)。

【写真】「モンスタープロペラ機」、超巨大機の主翼を背負う

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コメント

5件のコメント

  1. An-22はどこかの市電を輸入する際、伊丹に飛来したと。

    聞いたことのない、地響きのするような轟音を立てて進入してきたらしい。

    見たかったな。

  2. 動画は離陸でなく着陸では

  3. 差し詰めプロペラの付いた巨大ペンギンだな

  4. An-225は「ムリヤ」ではなく「ムリーヤ」だと思うのですが…

  5. Антей (= Ανταίος) はギリシャ神話由来ですが、Руслан と Мрія は全く違います。

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