JR貨物のディーゼル機関車「DD51」引退へ しかし後継「DF200」にも置き換え計画が

JR貨物愛知機関区に所属するDD51形ディーゼル機関車が3月のダイヤ改正をもって引退する見込みです。これによりDF200形ディーゼル機関車に置き換わりますが、DF200形も安泰とは言えないようです。

官報で明らかに

 JR貨物の愛知機関区に所属するDD51形ディーゼル機関車が、2021年3月13日(土)のダイヤ改正をもって引退する見込みです。3月10日(水)の時点でDD51形1801号機には「さよならヘッドマーク」取り付けられています。これにより、関西本線を走る貨物列車はすべてDF200形ディーゼル機関車のけん引に変わることとなります。

 JR貨物のDF200形は、1992(平成4)年9月に試作機の901号機が落成。1994(平成6)年から1998(平成10)年にかけて0番台12両、1999(平成11)年12月から2004(平成16)年にかけて50番台13両、2005(平成17)年から2011(平成23)年にかけて100番台23両が登場しました。DF200形100番台のうち8両は改造が施されて200番台となっています。

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室蘭本線を行くDF200形2号機(2013年10月、恵 知仁撮影)。

 安泰と思われたDF200形ですが、令和3年2月17日付官報の政府調達(第31号)に掲載された「資料提供招請に関する公表」で置き換え計画が明らかになりました。

「資料提供招請に関する公表」では、2024年4月1日から2028年10月31日までの期間に電気式内燃機関車(ディーゼル機関車)6両を導入予定で「DF200形式内燃機関車の老朽置換の目的で購入し」と掲載されています。最高速度は110km/h、設計最高速度は120km/hであることが基本的な要求要件とのことです。

 DF200形は試作機が登場してから28年半。近いうちにDF200形にも変化が訪れようとしています。

【了】

【写真】国鉄色が残っていたころの関西本線DD51重連貨物列車

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2件のコメント

  1. 道内の鉄道石油輸送がなくなって無駄なく関西本線のDD51を無くせたのですよね。もう少し待っていれば北海道の貨物列車がまた減るのではないかと。

  2. DD51は東日本大震災のとき、深刻なガソリンの東北を助けて頂きました。磐越西線で途中空転滑走して立ち往生してしまった時もDE10が救援して押してもらったり本当に復興の象徴です。絵本「走れデーデ」にもなったんですよ。無くなるのは寂しいですが、震災で助けてもらった事は一生忘れません。ありがとう。デーデ!