西鉄バス100円運賃→150円に 割引サービスと不採算事業を徹底的に見直し
「かしいかえん」も閉園が決まりました。
バスの割引運賃サービスを大幅見直し
西日本鉄道は2021年3月25日(木)、「“修正”第15次中期経営計画」を発表しました。新型コロナウイルスによる影響を受け、2018年度に策定した第15次中期経営計画を1年間延長し、2022年度までを対象としたものです。
新型コロナで事業収益が大きく落ち込んだことを受け、西鉄は「再び成長軌道に向かう」べく、不採算事業の見直しなど「聖域なき構造改革とニューノーマル下での成長戦略を着実に推し進めてまいります」としています。
その一環として、路線バスの各種割引サービスなどが、次の通り大幅に見直されます。変更日はいずれも2021年7月1日です。
●割引運賃
・福岡都心エリアなどで設定の「100円運賃」:150円に値上げ
●定期券サービス
・福岡都心100円エリアフリー定期券:販売終了
・ひるパスロング:販売終了
・グランドパス65:値上げ(3か月券で1700円増)
・おひるのグランドパス65:新設(10時~17時有効の商品)
・ひるパス:ニモカポイントサービス終了
●乗車券サービス
・福岡市内1日フリー乗車券:値上げ(900円→1000円)
・福岡市内+太宰府ライナーバス「旅人」1日フリー乗車券:値上げ(1500円→1600円)
・北九州都市圏1日フリー乗車券:値上げ(800円→1000円)
※いずれも紙券のみ値上げ。デジタル乗車券「スマ乗り放題」は変更なし。
このほか、近距離利用者に対する新たなサービスとして、ニモカによる1停留所区間のバス利用に1乗車あたり50ニモカポイントを付与する「おとなりポイント」を試行導入します。
一方で西鉄は、1956(昭和31)年に開園した「かしいかえん」を2021年12月30日で閉園し、跡地開発を検討するほか、一部ホテルの売却、不採算飲食店の閉鎖など進めます。
【了】
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