お宝映像が満載! 防衛省YouTube「防衛庁記録」一挙50本公開ナゼ 2か月格闘した担当の思い

総再生時間23時間 繰り返しチェックし目次を作成

 対応してくれたのは、防衛省大臣官房広報課総括班の高塚雄一(高ははしご高)3等空佐(取材時)。話によると「『防衛庁記録』は、1年間の活動を後世に残すために作られた記録映像です。各部隊、行事で撮影された映像をまとめて1本の作品としたものですが、当時、出来上がった映像がどのように上映、放映されたかはわかっていません」とのこと。

 高塚3佐によると、今回公開された記録映像は、広報課の使う資料倉庫に眠っていたもの。発見後、広く公開するため、利用しやすいデジタルデータに変換することになったといいます。

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取材に応じてくれた高塚雄一3等空佐は、航空学生56期出身。もともとC-130H輸送機のナビゲーターを務めるなどしていた「空飛ぶ広報マン」(臼井総理撮影)。

「ニュースを聞かれた方は、古びた8mmテープが今でも山のようにある様子を想像されるかもしれません。これらの映像資料のうち、古いものについては30年ほど前に当時の担当が、一度8mmテープなどのオリジナルの媒体からD2やU-Maticといった業務用媒体に一度変換してくれていました。おかげで、当時の映像が非常に良い状態で保存されていました。」(高塚3佐)

 今回はそれを業者に委託し、デジタルデータに変換。高塚3佐がすべての映像をチェックし、YouTube公開に向けた作業を行ったそうです。

 具体的には、動画の内容を観ながら記録。当時のニュースなどの記録と照合しながら出来事の背景などを調べ、YouTubeのチャプター機能を利用して目次を付けるなど、細かい作業の連続だったといいます。

「50本、合計約23時間もの映像を繰り返し確認するのは大変でした。当初は、SNSで投稿できるよう短いものに作り替えることも考えましたが、防衛庁記録は、それぞれが1本の作品として完結していることを重んじ、そのままアップしました。ただ、長い動画は見てもらい難いですし、SNS等で気に入った場面をシェアしてもらえるよう、すべての動画に、内容を示した目次を付けました」(高塚3佐)

【写真】映像データ半世紀分 さまざまな形の記録媒体

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