お宝映像が満載! 防衛省YouTube「防衛庁記録」一挙50本公開ナゼ 2か月格闘した担当の思い
担当者オススメのシーンは? 自衛隊史のマイルストーンばかり
2か月あまりの格闘で、ようやくチェックが完了した「防衛庁記録」。公開も五月雨式ではなく、休んでいる人が多い年末年始にまとめて実施することにしたそうです。
「せっかくなので、多くの方に観ていただきたいですからね。ただ、アップ順ではなく、YouTubeで処理が完了した順に公開されてしまうのを失念していました。順序を整えた公開リストを用意しましたので、ぜひ使ってください」(高塚3佐)
そこで、全映像をすみずみまでチェックした高塚3佐に、オススメのシーンを聞いてみました。
「私は航空自衛官ですので、空自の装備に関する映像がオススメです。XC-1試作1号機の初飛行(昭和45年)や、F-4EJファントムの配備開始(昭和46年)などですね。驚いたのは、昭和34年。当時の源田 実航空幕僚長が渡米して、次期戦闘機の調査をしているのですが、幕僚長自らF-5戦闘機に搭乗、操縦しています。貴重なシーンですが、今では考えられないことです。時代だなあ、と思ったものは他にもあって、河原で戦闘訓練をしている場面などには驚きました」(高塚3佐)
ほかにも、1972(昭和47)年の沖縄返還に際して行われた、海自輸送艦による現金540億円の輸送や、今年行われる予定の東京オリンピックにちなみ、前回1964(昭和39)年の東京オリンピック支援など、興味深いシーンを多数挙げてくれました。
ちなみに、取材時点でもっとも再生数の多い動画は平成4年(約15万回)。なぜなのか質問してみました。
「自動生成されたサムネイル(トップ画像)が、女性自衛官PRのCM部分になっていたからかも知れません。コメントでは『自衛隊もサムネで釣るのか』と言われてしまいましたが、自動生成なので、ご了承ください(笑)」(高塚3佐)
最後、高塚3佐に今回の「防衛庁記録」公開を踏まえて思いを語ってもらいました。
「担当者として、いろいろな思いを込めて公開しました。歴史的映像を通して、広く防衛省・自衛隊の活動に関心を持っていただければうれしいです。ぜひ、皆さんが気になった部分などはSNSでシェアしてください」
【了】
※誤字を修正しました(4月2日7時08分)。
Writer: 臼井総理(ライター/プランナー)
ライター・編集者・企画者。PC・ITから防衛関係、ビジネス記事までカバー。「おもしろ同人誌バザール」主催。後進ライターの育成も手がける。
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