型破り? レーサーが作った「前2輪」のEV原付 入魂のサスペンションで別次元の乗り味

2020年から中京圏でモビリティサービスなどの実証実験に使われていた、前二輪の電動スクーターが一般販売されました。女性レーサーがコロナの休業中に設計したもので、レースカーの走りをスクーターに盛り込んだ異色の機種です。

こだわりはサスペンション 異色のEVスクーター

 中京圏を中心に電動モビリティの実証実験などで使われてきた、Future株式会社の電動スクーター「Future mobility“GOGO!”」がこのほど一般販売され、2021年3月31日(水)、東京都内で報道陣向け試乗会が行われました。

 この「GOGO!」の形状を簡単に説明すれば、電動キックボードにサドルが付き、座って乗るタイプのスクーター、といったところですが、最大の特徴は「前2輪」という点です。

 前輪には、レーシングカーやスポーツカーで多く採用されている、ダブルウィッシュボーンと呼ばれるサスペンションが採用されています。上体を傾けるだけで車輪が傾斜し、曲がりたい方向にスーッと曲がるうえ、ハンドル操作も組み合わせれば、かなりクイックな動きも可能。信号待ちで足を地面につかずとも倒れない安定感もあり、その乗り味はバイクともキックボードとも異なる独特なものでした。

Large 210331 gogo 01

拡大画像

Future mobility“GOGO!”(中島洋平撮影)。

 設計したのは、Futureの代表取締役CEOでカーレーサー、慶應義塾大学大学院の特任教授や日産自動車の取締役なども務める井原慶子さん。こだわった点はカーボン素材による車体の軽さと、直感的な操作感を実現するサスペンションだそうで、いずれもレースの経験が生かされているといいます。

 3時間の充電で航続距離は30km(標準バッテリーのカタログ値)。最高速度は「ママチャリを全速力で漕ぐくらいのスピード」(井原さん)を想定して30km/hに設定されています(一部モデルは最高45km/h)。デリバリー用途などにも使えるよう、サドルの後ろにカゴや荷台を取り付けたモデルもあり、「15度くらいの坂道は登れる」パワーがあるそうです。

 価格は23万8000円(税抜)から。なお、この車種は道路運送車両法では原付に分類されますが、道路交通法上はあえて、いわゆる「ミニカー」として登録し公道を走行できるようにしているといいます。したがって普通免許が必要ですが、ヘルメット着用は任意です。

 そもそもなぜ、このような独特な電動モビリティが生まれたのでしょうか。アイデアのゼロベースから、車体ができ、様々な自治体の実証実験に用いられ、一般販売に至るまで、実は10か月程度しか経っていません。

【ギャラリー】足回りに凝りまくったスクーター 試乗の様子

最新記事

道路交通情報(外部サイト)

  • 「最新の交通情報はありません」

コメント

1件のコメント

  1. 値段はまあまあですね。しかし果たしてこれは売れるカタチだろうか…