何もないと言われ続けて…逆襲の「岐阜羽島駅」 密回避で注目される新幹線駅の地元

東海道新幹線で岐阜県唯一の駅、岐阜羽島駅付近のある地点で地価が初めて上昇に転じました。コロナ禍でテレワークが増えるなか、たまの出社に新幹線を利用できる点は、地元にとって大きな「武器」になりつつあります。

コロナ禍で注目? 岐阜羽島駅

 新幹線の駅なのに周囲に何もない……長年、このように言われることがあった東海道新幹線で名古屋駅の隣に位置する岐阜羽島駅がいま、注目されているようです。

 2021年3月24日、地元紙の岐阜新聞webが「岐阜羽島駅前で地価上昇」と報じました。同月に国土交通省が発表した公示地価において、駅徒歩5分圏内の「羽島市舟橋町宮北8の20」で初めて、プラス0.5%の上昇を記録。記事は岐阜県地価公示幹事会の話を交え、テレワークなどの普及と「3密」回避の動きのなかで、混雑する在来線を避けて名古屋駅まで新幹線を利用するという「密を避ける志向が公示地価に鮮明に現れた」としています。

Large 20210408 01
岐阜羽島駅(画像:写真AC)。

 岐阜羽島駅は1964(昭和39)年、東海道新幹線の開業と同時に開設されましたが、当時、周囲は一面の田んぼであり、今に至るまで「何もない」といわれ続けてきました。また駅前に政治家・大野伴睦の銅像が建つこともあり、「政治駅」の代表のように扱われてきましたが、実際には、関ケ原区間(岐阜羽島~米原)の降雪に備える運行上の必要性もあって駅が設けられたものです。現在は「ひかり」「こだま」合わせ、おおよそ1時間に上下2本ずつが停車します。

 そのような岐阜羽島駅で地価が上昇に転じた背景について、羽島市の秘書広報課は次のように分析します。

「駅の西側に岐阜羽島ガーデンモールができたほか、もともと田んぼだった駅北側は区画整理が完了し、良質な宅地になりました。住宅展示場などでも人気のエリアとして紹介されています。また、名神高速の岐阜羽島ICがある南部は、大型の商業施設と物流施設が集積し、雇用が拡大しています。もちろん、テレワークができるようになったことで注目されている面もありますが、こうした複数の要因が重なって地価上昇に至ったと考えられます」

 市のウェブサイトでは、外部の人を呼び込むうえで、県唯一の新幹線駅がある点をアピールしているといいます。

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 名古屋圏には名鉄特急の特別車(今はネットでミューチケットレスで座席指定360円)がありますから、たまの通勤の着席のためにわざわざ岐阜羽島に移り住むというのはごくわずかだと思いますが…

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  4. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  5. 旅客機の右エンジンに「侵入者」が直撃! 離陸直後に“炎が吹き出す”戦慄映像が公開される
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開