『エヴァ』もう一つの聖地・宇部新川駅 庵野作品に溢れる地元愛を体感 鉄道も見どころ

庵野監督自ら駆け上がった階段も

 映画公開直後にNHKで放送された『プロフェッショナル 仕事の流儀』の冒頭で、庵野監督自らが作中のモデルとなった駅の階段を駆け上がるシーンも見られました。監督の故郷・宇部に対する思い入れは相当なもので、「エヴァ」に限らず、さまざまな作品に宇部市・山口県ネタが登場します。

 例えば、庵野作品として1989(平成元)年に公開されたアニメ映画『トップをねらえ!』で描かれる2032年の世界では、東京~那覇間を2時間で結ぶ特急「ウルトラひかり」の途中停車駅が「名古屋・大阪・岡山・広島・宇部・博多」となっており、他のシーンでは山口県のローカルブランド「シモラク牛乳」(現在の「やまぐち県酪」)の広告が堂々と掲示されていました。

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駅構内の売店は特に関係ないものまで『エヴァ』仕様(宮武和多哉撮影)。

 宇部新川駅を出て、南側に広がる市街地にも『エヴァ』シリーズに登場したスポットが点在しています。作品内の空撮映像で映っていたビジネスホテルや、過去の劇場版にカップ麺として登場した「ラーメン一久」の支店、起動システムの名前のもととも言われているスーパー「オーナイン」跡地はほど近くにあります。

 駅前のバスターミナルから路線バスを使えば、作中に登場する宇部興産専用道路の「興産大橋」や、これまた作中に登場する団地によく似た場所などを巡ることも可能です。帰りには、登場人物の葛城ミサトが愛飲している日本酒「獺祭」を買い求めてみてはいかがでしょうか。

【写真】『エヴァ』に登場する宇部新川駅と宇部の街

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