ついに全線開通「名二環」 環状線最後のピース「名古屋西~飛島」見てきた!

飛島JCTは「分岐」注意!

 終点の飛島JCTはちょっと注意が必要です。

●飛島JCT

 飛島北ICを過ぎ、飛島本線料金所を抜けるとすぐ、伊勢湾岸道へ接続する飛島JCTの分岐が現れます。ここでNEXCO中日本も注意を呼び掛けているのが、地図上の方向とランプの分岐方向が逆であること。三重県四日市市方面は向かって右方向、愛知県豊田市方面は左方向ですが、四日市方面へ向かう場合は左の、豊田方面へ向かう場合は右のランプに入ります。

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 国土交通省 愛知国道事務所の平井親一所長によると、今回の開通区間は名古屋港と内陸部との物流効率化、観光振興などが図られるといいます。たとえば愛知県小牧市の物流施設と港との所要時間は、名古屋西JCT~飛島JCT間の開通により、往復で50分短縮されるとのこと。

 また、開通区間のほとんどは海抜ゼロメートル地帯であり、津波や浸水のリスクも高いエリア。名二環により被災地への支援物資輸送も円滑になるということでした。

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車内から見える名古屋湾岸の風景(中島洋平撮影)。

 ちなみに、名二環の都市計画が決定したのは1968(昭和43)年のことで、半世紀以上をかけて今回、全通にこぎつけています。NEXCO中日本 名古屋工事事務所の安藤博文所長は、「昭和の時代の航空写真を見ると、うっすらと名二環の建設予定地がわかります。先々を見て計画をつくっていただいた先人に感謝申し上げたい」と話しました。

 なお、名二環が開通する5月1日(土)からは「中京圏の新たな高速道路料金」が適用され、名二環は均一料金から普通車で260~1100円の対距離制に。名古屋高速の料金もNEXCOと同じ5車種区分に移行し、同290~1320円の対距離制となります(いずれもETC料金)。

【了】

【名二環】路線図&開通区間を写真でたっぷり

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