ついに全線開通「名二環」 環状線最後のピース「名古屋西~飛島」見てきた!

名古屋の外環道にあたる「名二環」が、計画から半世紀を経て全線開通します。最後の開通区間となる名古屋西JCT~飛島JCT間を見てきました。

12.2kmの開通で66.2kmの環状道路が全通

 名古屋の外環道にあたる名二環(名古屋第二環状自動車道)の名古屋西JCT~飛島JCT間12.2km(名古屋市中川区~愛知県飛島村)が、2021年5月1日(土)に開通します。これに先立ち4月23日(金)、NEXCO中日本が開通前の同区間を報道陣へ公開しました。

 今回で全線開通となる名二環、その最後のピースとなった名古屋西JCT~飛島JCT間は、路線図で見て「左下」部分にあたります。これにより、名二環(名古屋南JCT~楠JCT~飛島JCT)と伊勢湾岸道の飛島JCT~名古屋南JCTを合わせて、名古屋の近郊をぐるりと囲む66.2kmの環状線が形成されました。

 では、開通区間を北から順に見ていきましょう。

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開通する名二環の飛島JCT(中島洋平撮影)。

●名古屋西JCT

 名古屋高速5号万場線と東名阪道に、名二環が接続した名古屋西JCTは、4方向を相互に行き来できるJCTとなり、上空から見れば極めて複雑な造形になりました。名古屋高速~東名阪道の本線の下に、名二環の本線が構築されています。建設にあたっては、地上の一般道を交通規制しつつ、巨大な橋桁を台車から持ち上げる形で架設していったそうです。

●途中のIC:千音寺南IC、富田IC、南陽IC、飛島北IC

 千音寺南ICは飛島方面への入口と飛島方面からの出口だけのハーフICですが、そのほかの3つは全方向の行き来が可能なフルICです。南陽IC(名古屋市港区)の近くには「イオンモール名古屋茶屋」や、「戸田川緑地」などがあり、その周辺で発生している渋滞も名二環の開通で緩和が期待されるということです。

 南陽ICより南は、高架上の本線の遮音壁もなくなり、見晴らしもよくなります。日光川を渡って名古屋市から飛島村内に入ると、国道23号をまたぐ飛島北IC付近と、飛島JCTにかけて上り坂となり、眼下には名古屋湾岸に広がる工業地帯の光景が見えてきます。

【名二環】路線図&開通区間を写真でたっぷり

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