「日本一大きい交差点」さらに立体化! 2024年度開通へ どんな姿に?

最大で片側7~8車線ある「日本一大きい交差点」の改良事業に開通の目途がつきました。巨大な平面交差だけでなく、さらに立体部も設けられ交差点をスルーすることが可能になりますが、どのような姿になるのでしょうか。

最大で片側8車線の交差点を「スルー」可能に

「日本一大きい交差点」とも呼ばれる仙台市内の交差点が、さらに「立体化」します。2021年4月27日(火)、国土交通省 東北地方整備局が、その開通見通しを公表しました。

 その場所は、仙台駅から東へ約5kmのところにある国道4号「仙台バイパス」の箱堤交差点です。

 交差点部は仙台バイパス北行きが左折1・直進3・右折3の計7車線、南行きはさらに左折1車線プラスの計8車線、東西に交わる市道側もそれぞれ片側5車線で平面交差しています。さらに仙台バイパス側は、上下線のあいだに広い中央分離帯があるため、歩行者は横断歩道を渡り切るまで、最大で60m近い距離を歩くことになります。

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箱堤交差点(画像:国土地理院)。

 現在、東北地方整備局が「仙台拡幅」の事業名で、この交差点の前後およそ1.4kmにわたり仙台バイパスの中央分離帯部分に高架線を構築し、本線を立体交差化する事業を進めています。

 この区間は2019年度に事業着手し、今回、2024年度の開通見込みが示されました。

 これにより、仙台バイパスの卸町交差点から箱堤交差点、その北の苦竹ICまでの1.4kmは、本線が地上部と高架部合わせて片側4車線化され、地上の箱堤交差点は側道になります。仙台バイパス南行き地上部は、左折2・直進2・右折2の6車線(直進と右折がそれぞれマイナス1レーン)となる見込みです。

 なお、「仙台拡幅」は約6kmにわたる事業で、苦竹IC以北の4.6kmはすでに拡幅済み。箱堤交差点の前後1.4kmの立体化を残すのみとなっていました。

 ちなみに、仙台バイパスは東北一の交通量がある道路で、周辺には仙台市中央卸売市場や物流拠点が点在。さらに、仙台貨物ターミナル駅が周辺へ移転する計画もあります。今回の立体化事業により、箱堤交差点を先頭とする渋滞の緩和が見込まれ、物流の円滑化に貢献するといいます。

【了】

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2件のコメント

  1. 箱堤と六丁目という全国屈指の巨大平面交差点が二つ並ぶ区間
    最初から立体化されてなかったのが不思議なくらい

  2. これだけの事業費をかけるなら、
    仙代大橋と閖上大橋との中間くらいにもうひとつ橋を作った方が渋滞緩和になると思うが…
    4号線を広げたところでその支線の出入り口で混むんだからルートを分散する方に注力した方がいいと思う。