房総半島の丘に国鉄・私鉄車両ズラリ 畜産業が「鉄道28両の施設」に変わるまで

千葉県房総半島の中ほどに、引退した鉄道車両を集めた「ポッポの丘」という施設があります。運営元は畜産業を営んでいたそうですが、どのような経緯で28両もの車両が並ぶ施設に変わったのでしょうか。

どのようにして保存費用を確保しているのか

 ポッポの丘は「車両を商用施設とすることで、保存費用を捻出している」ことも特徴です。例えば、元いすみ鉄道のいすみ204、北陸鉄道モハ3752は「カフェTKG」として、たまごかけごはん(TKG)や牛丼などを供するレストランとして使われています。ここの米は地元のいすみ米で、こだわりの飼育で育てられた鶏の卵を使った料理との相性は抜群です。

Large 20210627 01
「カフェTKG」のたまごかけごはん(安藤昌季撮影)。

 他にも元万葉線のデ7052はガチャポンショップ、元千葉都市モノレール1000形1003号はプラレールなどを扱うショップ、元国鉄のキハ38形1号車やヨ5000形緩急車はギャラリーとして使われているなど、保存車両をただ見るだけではなく、買い物も楽しめます。

 動態保存車両があることも特筆すべきことです。元国鉄の10t入替動車と20t入替動車が動態保存状態で維持されており、天気の良い土日には、入替動車に牽引された緩急車に乗車できます(運行時間は決まっておらず、入替動車のクラクションで運行を合図します)。緩急車とは、かつて貨物列車の最後尾に連結され、車掌が乗務していた車両ですが、動く現役はここだけでしょう。

 土日の楽しみはもう一つあります。村石代表かスタッフがいる場合のみですが、24系寝台客車オハネフ24形、オロネ24形の車内公開が行われることです。この2両については、車内照明と車内放送設備が使用できる状態で保たれています。オハネフ24形の車掌室から車内に向けて車掌としての放送体験を行うことも可能です(本物の寝台列車で流されたものと同じ放送原稿や、記念撮影用の車掌帽も用意されています)。

 この寝台客車2両を牽引しているDE10形ディーゼル機関車についても、寝台客車と合わせて運転台を公開することもありますので、非常に“鉄分の濃い”時間を過ごせます。

【写真】寝台車・機関車・モノレール・ケーブルカー…「ポッポの丘」の車両を見る(19枚)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. ロシア海軍の潜水艦に「異変」! 衛星画像の分析で明らかに 船体に“巨大な傘”を設置か イギリス国防省が指摘
  4. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  5. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号