房総半島の丘に国鉄・私鉄車両ズラリ 畜産業が「鉄道28両の施設」に変わるまで

「入場無料」なぜ可能?

 驚くべきは、これらの体験が全て無料であることです。ポッポの丘はそもそも入場無料なので、非常にリーズナブルな施設でもあります(クルマで来園した場合は駐車料金として1台1000円、バイクは1台500円)。

 村石代表に聞いたところ「以前は気軽に来園いただこうと、駐車料金もゼロでしたが、施設の継続維持のために料金をいただくことにしました。保存車両維持のために、園内でのグッズ購入や寄付をしていただけると助かります」とのことでした。

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営団丸ノ内線の400形454号車(安藤昌季撮影)。

 また、地下鉄丸ノ内線で使われた400形454号車では、警笛の吹鳴体験が可能です。こちらは3回100円となっています。

 園内には子ども向けの遊具や手こぎトロッコも設置されており、家族で来園しても楽しめる施設です。

 定休日は毎週火・水・木曜(祝日の場合は営業)、営業時間は10時から16時まで。アクセスは鉄道だといすみ鉄道の上総中川駅から徒歩30分、もしくは大多喜駅からタクシーで10分(およそ1720円)です。また、大多喜駅や国吉駅からレンタサイクルで向かう方法(所要20分ほど)も紹介されています。

【了】

【写真】寝台車・機関車・モノレール・ケーブルカー…「ポッポの丘」の車両を見る(19枚)

Writer: 安藤昌季(乗りものライター)

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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