脱炭素の答えは水素? 船の水素エンジン開発で新会社設立へ 川重・ヤンマー・J-ENG

川崎重工・ヤンマー・ジャパンエンジンの3社が船舶用水素エンジンを開発する新会社の設立を発表。将来の主流となる、炭素を含まない燃料の最適な物質として、水素に答えを見いだしました。

なぜ「水素」なのか

 化石燃料からの転換を図るうえで、「炭素を含まない」完全なカーボンフリー燃料として注目され、政府も将来的な導入拡大を企図しているのが、水素とアンモニアです。ただアンモニアは、「LNGなどとともに、ゼロエミッションの橋渡しになる技術」であり、“本命”は水素だと川島社長は話します。

「水素は小さなエネルギーで燃え初め、燃焼速度も早いのに対し、アンモニアは点火に大きなエネルギーを要し、燃焼速度も遅いため、燃焼を補助する必要があります。加えて、アンモニアは温暖化係数の高いN2O(亜酸化窒素)を排出する可能性もあり、水素にアドバンテージがあります」(J-ENG 川島社長)

Large 20210518 01
ヤンマーグループは、水素による舶用燃料電池システムの実証運航を行っている(画像:ヤンマー)。

 川重、ヤンマーと設立する新会社が開発するのは、トヨタ「MIRAI」のような水素と酸素の科学反応によって電気を生み出す燃料電池ではなく、水素を直接燃焼させる「水素専燃エンジン」とのこと。

 開発の課題として川島社長は、燃焼のコントロール、金属をもろくする性質に対する材料の選定、また国際的なルールが未整備であることなどを挙げます。むしろ開発を進め、水素エンジンのルールづくりにおいて国際的にリードする必要があるということです。

 なお新会社を設立しつつ、川重は大型用、ヤンマーは小型や補機などの用途というように、3社がそれぞれ得意な分野の水素エンジン開発を進めていくといいます。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス