飛行機「単通路で長距離キツイ」問題が将来変わる? 上位席の概念も覆す革命的客室とは

ポイントは「肘掛け」です。

上位クラスも同じ席で販売

 東京とシンガポールに拠点を構え、航空会社のブランド、客室デザインなどを手掛ける2009(平成21)年創立のデザイン会社、リフト・エアロ・デザインが、未来の旅客機用のシートコンセプト「パラダイム(PARADYM)」を公開しています。

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離陸する単通路機のイメージ。写真はエアバスA321(乗りものニュース編集部撮影)。

「パラダイム」が想定しているのは、次世代の中長距離用シングルアイル(単通路)旅客機。これまでの旅客機市場において、長距離国際線では通路が2本備わったツインアイル(複通路)機が主力でしたが、近年LCC(格安航空会社)を中心に、シングルアイルの旅客機がこういった路線を担当することが増えてきているといいます。

「パラダイム」はそこに着目したもので、リフト・エアロ・デザインは「幅広シングルアイル機体を念頭に、快適で柔軟性に富む座席配置を通じて、航空会社がコスト削減とともに収益機会の最大化を図るお手伝いをします」とコメントしています。

「パラダイム」で提案されているシート配列は横3-3列。これまでのシングルアイル機では、前方に2-2列の上位クラス、後方に3-3列のエコノミークラスといったレイアウトが一般的でしたが、「パラダイム」は、エコノミー、プレミアムエコノミーのほか、プレミアムエコノミーフラット、エコノミーフラット、ビジネスクラスライトといった上位クラスの座席を、すべての列で、別の商品として販売できるとのことです。

【写真で解剖】「パラダイム」の幅広座席を見る

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コメント

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1件のコメント

  1. > なお、この「パラダイム」は、現在シングルアイル旅客機で大きなシェアを持つ、エアバスA320やボーイング737より客室幅の広い機体を想定しているとのこと。

    MC-21専用?