飛行機「単通路で長距離キツイ」問題が将来変わる? 上位席の概念も覆す革命的客室とは

ポイントは「肘掛け」です。

上位クラスを同席で発売? そのカラクリ

 リフト・エアロ・デザインが提案する「パラダイム」のシートは、これまでの旅客機のシートとは、大きく異なったコンセプトとなっています。1席あたりの座席の横幅は20インチ(約51cm)で、座席間に、全員がそれぞれの両腕をかけられる2本のひじ掛けを備えます。

 これまでのエコノミークラスでは、座席の横幅は17~18インチ(約43~46cm)で、肘掛けは3列に3本。旅客1人で単純計算すると、片腕しかかけることができないというのが一般的でした。対し「パラダイム」はシート幅も広いこと、そして、いわゆる「肘掛けバトル」も起きないというのが同社のアピールポイントです。同社によると、「標準的な4列エコノミーシートとほぼ同じ幅の3列シート」とすることで、旅客の快適性を高める狙いがあるそうです。

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スカイマークの飛行機。同社はリフト・エアロ・デザインの客室デザインを採用した経歴を持つ(乗りものニュース編集部撮影)。

 上位クラスはこの座席をそのまま使用し、肘掛けを有効活用するスタイルを取ります。「航空会社は座席間の2本のひじ掛けをうまく使って、通路側と窓側の席をプレミアムエコノミーにし、中央の座席をブロックできます。このプレミアムエコノミーの乗客は、ひじ掛けを2本にするか、1本のままより広い空間を確保するか選択できます」(リフト・エアロ・デザイン)。そしてプレミアムエコノミーフラット、エコノミーフラット、ビジネスクラスライトといった座席区分では、肘掛けをすべて上げることで、全長約175cmのベッド席になるそうです。

 同社はこのレイアウトを採用することで、旅客の快適性向上はもちろん、航空会社にとっては収益性ミックスの最適化、キャビン開発の簡素化やスペア部品の最少化などを図れるとしています。

 なお、この「パラダイム」は、現在シングルアイル旅客機で大きなシェアを持つ、エアバスA320やボーイング737より客室幅の広い機体を想定しているとのこと。この実現には、幅広の新型シングルアイル旅客機の出現が、不可欠といえそうです。

【了】

【写真で解剖】「パラダイム」の幅広座席を見る

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  1. > なお、この「パラダイム」は、現在シングルアイル旅客機で大きなシェアを持つ、エアバスA320やボーイング737より客室幅の広い機体を想定しているとのこと。

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