クロアチア フランス製ダッソー「ラファール」戦闘機12機の採用を決定
NATO加盟国では母国を除くとギリシャに次ぐ2番目の採用国です。
旧式化したMiG-21戦闘機を更新
フランス航空機メーカーのダッソー・アヴィエーションは2021年5月28日(金)、クロアチアが「ラファール」戦闘機12機の調達を決定したと発表しました。
導入するのはフランス空軍の中古の「ラファール」F3-Rで、クロアチア政府によると、内訳は単座(ひとり乗り)型10機、複座(ふたり乗り)型2機とのこと。なお同国は2019年7月以降、次期マルチロール戦闘機の選定を進めており、計画には「ラファール」以外に、アメリカ製のF-16C/Dブロック70、スウェーデンのサーブ「グリペン」JAS39C/D、イスラエル空軍の中古のF-16C/Dブロック30が手を挙げていました。
2021年5月現在、クロアチア空軍の戦闘機は旧ソ連製のMiG-21のみであり、いまのままでは2024年に運用寿命を迎えるため、できるだけ早く戦略的抑止力を得るための新型戦闘機を選定する必要があったとしています。
ダッソー・アヴィエーションによると、「ラファール」戦闘機の導入にかかわる、整備運用支援や教育訓練なども行うといいます。また、これによりクロアチアは世界で5番目の「ラファール」ユーザーになるそうです。
【了】
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