ガソリン価格ようやく下がる? 半年ぶり値下がりの背景 それでもレギュラー152円超
下がったけど…水準としては2年半前と同じ
「コロナ禍による需要減退で、ボトム(底)まで下がったガソリン価格が戻ってきています。いまは世界的に、経済の回復に伴うガソリン需要回復の期待感が大きくなっている状況です」
石油情報センターはこのように話します。実は152.5円というのは、直近では“コロナ禍以前”よりも前、2018年12月初旬の水準です。
コロナ禍において減退したガソリン需要に対し、供給過剰を緩和すべく、産油国では原油の減産を行ってきましたが、産油国からなるOPECプラスは、ガソリン需要の回復にともない、その減産幅を段階的に緩和しています。こうした動きにより原油価格も高騰しているといいます。
「ワクチン接種の進展などにより経済回復への期待感が高まっていますが、原油の減産緩和は一気に進むわけではなく、予定通りで進行しています。供給体制が大きく変わらずに需要が回復していけば、価格はさらには上がっていくでしょう」(石油情報センター)
これは直近の傾向であるため、先は見通しにくいとしつつも、石油情報センターは「とりあえず来週、6月7日(月)調査では値上がりを予想しています」とのこと。すでに石油元売り各社は今週、卸値を1.5円ほど引き上げているそうです。
ちなみに、資源エネルギー庁の石油製品価格調査における直近のレギュラーガソリンの最高値は、2018年10月22日に記録した160.0円です。
【了】
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