横浜のバス「激セマ・急坂区間」5選 ゆずも歌った地元の難所 380万市民を支える運転テク

「港」のイメージが強い横浜市ですが、実際には面積の多くを山岳部が占め、バスが380万の市民の足を担っています。中には、狭く急な道を行き、ドライバーのテクニックが光る路線もあります。

380万人の市民を支える「坂の街の路線バス」

 横浜市は総面積にして400平方キロメートル以上。その市域の8割弱は丘陵地や山岳部が占め、すんなり鉄道や広い道路を整備できない地域を細かくカバーするために、路線バスが欠かせません。

 なかには道が狭く、かつ急坂で、ドライバーのテクニックが光る路線も少なくありません。人口約380万人を擁する日本一の「坂の街」、横浜の狭隘・急坂バス路線を見てみましょう。

【磯子区】岡村町・天神前付近:「ゆず」の地元は難所だらけ?

・経由するバス:横浜市営バス9系統(横浜駅前など~滝頭)、78系統(根岸駅前~磯子駅前)ほか

 小高い丘の上に切り拓かれた磯子区の岡村地区は、横浜が生んだフォークデュオ「ゆず」の地元として知られます。北側に鎌倉街道(神奈川県道21号線)、南側に横須賀街道(国道16号)が通り、抜け道としてもよく使われることから、時間帯を問わず車通りが絶えない地域です。

 そのなかでも交通量が集中する「岡村中学校前」交差点(「古泉」バス停付近)は、狭い交差点を車幅2.5mの大型路線バスが大きなカーブを描いて曲がっていくポイント。バス通行のために交差点の停止線はかなり後方に引かれていますが、たまに事情を知らない車が白線を越えて停車すると、クルマ数台を巻き込む大規模なバックを余儀なくされるほどです。

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岡村中学校前交差点を右折する市営バス78系統(宮武和多哉撮影)。

 また岡村天満宮(「天神前」バス停付近)近辺では、まるでスラロームのように道路はカーブが続き、バスは常にセンターラインいっぱいに幅をとって走り抜けていきます。この区間のバスはおおむね10分に1本。運転手の方は対向車にも歩行者にも神経を使うといいます。

 こうした状況は「ゆず」の曲中でも、「なんでこんな狭い道がバス通りなんだろう」(「四間道路」)や、「バスがやたら走るのは近くに駅がないからさ」(「岡村ムラムラブギウギ」)などと歌われています。岡村町は「ゆずっ子」ことゆずファンにはとても知られており、街の中を少し歩いただけでも、ライブなどで着用していた「岡中ジャージ」を販売する「オリオンスポーツ」や、PVが撮影された岡村天満宮など、ファンなら訪れたくなるスポットがたくさんです。

【目を見張るドラテク】横浜のバス狭隘・急坂区間を写真で見る

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コメント

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1件のコメント

  1. 恥ずかしいですね。日本の貧弱なインフラ。私権が厚く保護されているから仕方がない。横浜にも何十箇所も、横断歩道や交差点を塞いでバスが停車する不適切な停留場があるそうですよ。