日本初「新幹線・道路併用橋」が“閉合” 中央に新幹線、左右に道路

風圧すごい? そうでもないようですよ。

ついに橋桁が完成した「新幹線・道路併用橋」

 福井県が2021年5月29日(木)、日本初の新幹線と道路の併用橋となる「新九頭竜橋(仮称)」の閉合式を開催しました。閉合とは、両岸から架設していった橋桁が全てつながることです。

 新九頭竜橋は、九頭竜川をまたぐ北陸新幹線と一般県道福井森田丸岡線の橋で、中央に架かる新幹線の橋桁、その左右に架かる道路の橋桁が一つの橋脚を共有しています。橋の長さは約415mです。

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新九頭竜橋の完成イメージ(画像:福井県)。

 鉄道と道路の併用橋も今や日本では珍しい存在ですが、新幹線と道路の併用橋は初めてのものです。2004(平成16)年に併用橋としての計画が承認され、2015(平成27)年に新幹線高架から着工し、2019年に新幹線の橋が、そして今回、道路の橋が閉合にこぎつけました。道路側は6月にも竣工予定です。

 なおJR西日本によると、新幹線の橋桁には高さ2mの防音壁が設けられる見込みです。全列車が停車する予定の福井駅から北東5kmと近く、通過時はどの列車も低速で走るため、吸音板などの追加設置はない計画です。

【了】

【橋桁ぜんぶつながった!】新九頭竜橋、現在の様子

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2件のコメント

  1. >全列車が停車する予定の福井駅から北東5mと近く、通過時はどの列車も低速で走るため、

    なんか単位が間違ってる気がするな。

  2. ありがとうございます。これまでありそうでなかった橋でありますね。開業後は北陸南部が大きく変わる事でしょう。なにせ今現在、既存のサンダーバードの約半数が当面のあいだ運休(実質永遠に運休、つまり廃止→当面運休便については、他の同様のケースの列車とともに二度と運転再開することがないと思われることから、自己的にオンラインで対象便の葬式鉄を行いました^_^。)なので、開業後は大変貌するであろうと思います。