観覧車も「再就職」閉鎖の遊園地アトラクション第二の人生へ 今後が気になる「長老」も

2分割された東京練馬の巨大迷路

 その、他園からりんどう湖ファミリー牧場へ移設されたばかりというアトラクションが「冒険迷路 TO・RI・DE」。2020年8月をもって閉園した東京都練馬区「としまえん」の木製立体迷路「トリックメイズ」を分割して移設したものです。山形県の遊園地にも移設されています。

 実はとしまえんのアトラクションは、すでにいくつかが、第二の人生を歩んでいます。

 同じ西武グループで2021年5月にリニューアルしたばかりの西武園ゆうえんちには、「チャレンジトレイン」と「模型電車」が、横浜の八景島シーパラダイスには、「バブルシューティング」「バタフライダー」「フライトイーグル」が移設されています。

 ジェットコースター「コークスクリュー」の車両も、仙台市の八木山ベニーランドで稼働しています。としまえんと同型のコースターであったことから車両更新となったもので、これに伴い八木山ベニーランドの旧車両も、北海道の遊園地へ引き取られました。

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としまえんにあった頃の「コークスクリュー(画像:西武鉄道)。

 このように、遊園地のアトラクションは、各地を転々とすることもあるのです。その最たるものが、旧としまえんで稼働し「機械遺産」にも認定されている「カルーセルエルドラド」でしょう。100年以上前にドイツでつくられ、アメリカを経てとしまえんへやってきた、世界最古級とされる回転木馬です。

 ただ西武鉄道によると、カルーセルエルドラドについては、譲渡するか自社施設で活用するかも含めて、まだ決まっていないということでした。各地へ譲渡された旧としまえんの遊具について同社は、「行く先々で多くのお客様にお楽しみいただければ」としています。

 みさき公園、としまえんに続き、西日本鉄道が福岡で運営する「かしいかえんシルバニアガーデン」も2021年いっぱいの閉園が決まっているなど、特に鉄道系のレジャー施設は営業終了が相次いでいます。別の地で第二の人生を歩むアトラクションなども、今後増えるかもしれません。

【了】

【元気です!】旧としまえんの乗りものたち、その後

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コメント

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1件のコメント

  1. Zoo の Choo Choo Train の MVに出てくるフライングカーペットは閉園より前に撤去解体されていたのですね…