なぜこの時期に? 全国「2021年5~6月廃止/減便の路線バス」 やむを得ぬ決断も
大都市近くでも進む路線整理
中部地方でも路線整理の波が来ています。
●富士急静岡バス:三四軒屋線(静岡県)
・廃止区間:富士駅南口~三四軒屋
(6月30日〈水〉最終運行、7月1日〈木〉廃止)
JR富士駅から南、富士川河口近くの三四軒屋(さんしけんや)地区へ向かうこの路線は、2020年8月に行われた富士市交通協議会で「コロナ禍が長期化した際のサービス切り下げ案」として、富士急静岡バスより廃止が打診された6系統に入っていました。同時に廃止提案があった「蒲原病院線」も、先立って3月に廃止されており、三四軒屋線は富士市コミュニティバス「みなバス」による代替準備が整った6月末での廃止となりました。
●名鉄バス:鳴海線(愛知県)
・廃止区間:鳴子みどりヶ丘~平針運転免許試験場
(5月31日〈月〉最終運行、6月1日〈火〉廃止)
名鉄の鳴海駅から北上する名鉄バス路線は、ダイヤ改正で「鳴子みどりヶ丘」止まりとなり、その先にある名古屋市緑区・天白区境沿いの島田・中平地区や平針運転免許試験場などへの運行から撤退しました。その中には、珍名バス停として知られる「ほら貝」バス停(ゲオほら貝店などの周辺)も。しかし、撤退する地域のほとんどは名古屋市交通局(市バス)の路線でカバーされており、運転免許試験場へのアクセスも、今後は地下鉄桜通線の徳重駅や、鶴舞線の平針駅を使うことでカバーできます。
十勝バスかつ国鉄士幌線関連だと十勝バス、北海道拓殖バス、道北バスの共同運行によるノースライナー(帯広駅~旭川駅)の「士幌線代替バスじゃない方(狩勝峠経由)」が、新得町役場前→新得駅前に経由地を変更した上で旭川空港に新規停車するようになったなぁと。
ありがとうございます。廃止する大半の事業者が以前から「当面のあいだ」運休、なので、この時点で実質永久に運休、つまり当面運休の時点で廃止することを満々に前提したことでしょう。そして、今回正式に廃止を発表した事になりますね。もう当面の時点で永久に運休つまり廃止確定でしょう。今後も現時点で「当面のあいだ」運休から廃止に至る路線はどんどん拡大することが予想されます。残念な話ですが、これがコロナ禍の現代社会の実情でありますの