なぜこの時期に? 全国「2021年5~6月廃止/減便の路線バス」 やむを得ぬ決断も

背に腹は変えられない、送迎バスサービス縮小

 空港内の連絡バスも減便です。

●羽田空港ターミナル間連絡バス(東京都。6月1日〈火〉~減便)

 羽田空港の第1から第3のターミナルビル間を結ぶ無料連絡バスも、航空便の削減などによって減便を余儀なくされています。

 今回の減便対象となる「Aルート」は3つのターミナルを、通常時は4分間隔で結んでいました。これが2021年3月の減便で8分間隔に、さらに6月からは、1時間3本の運行となっています。また深夜に離発着する航空便に対応するCルートは、航路の運休に伴い休止が続いています。

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羽田空港のターミナル間連絡バス(乗りものニュース編集部撮影)。

●グンゼタウンセンターつかしん送迎バス(兵庫県)
・廃止区間:阪急塚口駅~つかしん
(6月27日〈日〉最終運行、6月28日〈月〉廃止)

 大規模な衣料品工場の跡地に1985(昭和60)年に開店した「つかしん」は、独特の形状の斜行エレベーターのほか、地元出身のお笑いコンビ「ダウンタウン」の番組向け投稿ポスト「トスポ」が設置されていたことでも知られています。しかし兵庫県と大阪府の両側から来店しやすいことがアダに。2府県の緊急事態宣言の影響で土日の休業など苦境が続き、送迎バスも定員をほぼ半減させての運行が続いていました。

 新型コロナウイルスの感染拡大はバスに多大な影響を及ぼしており、このほかにも、ある程度混み合う路線や、減便すれば通院・通学に支障が出る路線でも削減せざるを得ないケースが全国で見られます。

【了】

※誤字を修正しました(6月30日16時20分)。

【5月に閉店】名鉄バスの超レトロ「スイッチバック式バスターミナル」がある名物百貨店

Writer: 宮武和多哉(旅行・乗り物ライター)

香川県出身。鉄道・バス・駅弁など観察対象は多岐にわたり、レンタサイクルなどの二次交通や徒歩で街をまわって交通事情を探る。路線バスで日本縦断経験あり、通算1600系統に乗車、駅弁は2000食強を実食。ご当地料理を家庭に取り入れる「再現料理人」としてテレビ番組で国民的アイドルに料理を提供したことも。著書「全国“オンリーワン”路線バスの旅」など。

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コメント

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2件のコメント

  1. 十勝バスかつ国鉄士幌線関連だと十勝バス、北海道拓殖バス、道北バスの共同運行によるノースライナー(帯広駅~旭川駅)の「士幌線代替バスじゃない方(狩勝峠経由)」が、新得町役場前→新得駅前に経由地を変更した上で旭川空港に新規停車するようになったなぁと。

  2. ありがとうございます。廃止する大半の事業者が以前から「当面のあいだ」運休、なので、この時点で実質永久に運休、つまり当面運休の時点で廃止することを満々に前提したことでしょう。そして、今回正式に廃止を発表した事になりますね。もう当面の時点で永久に運休つまり廃止確定でしょう。今後も現時点で「当面のあいだ」運休から廃止に至る路線はどんどん拡大することが予想されます。残念な話ですが、これがコロナ禍の現代社会の実情でありますの