なぜ残る? 国内唯一「ドライブスルー公衆電話」使ってみた バブル期の夢「車内から電話」

なぜここだけ残った? 公衆電話自体がますます貴重に

「ドライブスルー公衆電話」は、全国で次々と廃止され、2019年時点ではここを含めて国内に2か所ありましたが、今や日進市が唯一無二。なぜここだけに残されているのでしょうか。前出の担当者は、こう説明します。

「公衆電話の設置は、周辺の設置状況、利便性、利用の頻度などを考慮して決められます。ここは2019年6月のリニューアルをきっかけに、災害時も利用できることを通行車両にも呼び掛けています。普段使いや緊急連絡だけでなく、災害時の連絡手段としても使っていただければと思っています」

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リニューアル前はそっけなかった施設内に大型パネルが設置されてにぎやかに。公衆電話の歴史が一目でわかる(中島みなみ撮影)。

 災害時に公衆電話は優先的に使えるようになっています。この電話の横には171災害伝言ダイヤルの大きな案内看板があり、非常時にはそれを見ながら使うことができます。

「ドライブスルー横には災害対策や公衆電話機の変遷についての大型パネルも充実させました」(同前)

 公衆電話は現在の10万9000台から、2万7000台と4分の1程度にまで削減されることが決まっています。そのようななかで災害電話としても生き残る自動車公衆電話。話がはずむいい展開が期待できるかもしれません。

【了】

【受話器のコードに注目】ドライブスルー公衆電話の電話本体

Writer: 中島みなみ(記者)

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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コメント

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1件のコメント

  1. コンビニのコピー機を見ていると百円玉でも釣り銭が出るものを作れそうに思えます。
    自動車公衆電話ならかつて高速バスなどにあった車載のカード式公衆電話のことを指すのですかね。