もはや全国規模「走るATM」で銀行が大変化 時代にピッタリ? 登場する新サービス&新車両
千葉銀行のきっかけは2019年の台風被害
千葉銀行が移動店舗車を導入したのは2021年2月のこと。千葉銀行の車両は、3.5tトラックがベースで、ATMと窓口機能を搭載、入出金や振込みのほか、口座開設や税金の納付、公共料金の支払いなど幅広い業務が行えるのが特徴です。
――移動店舗車はふだん、どのような場所で待機しているのでしょうか?
千葉銀行では、大規模自然災害が発生したときなど、有事の際に出動させることを想定していることから、平時は本店車庫に格納し、待機させています。コロナ禍のいまは、出動の機会がないものの、今後は当行主催のイベントを含む、地域のイベント会場での営業も検討していきます。
――大きさを3.5tトラックにした理由を教えてください。
災害時には幹線道路が封鎖されたり、一般道でも倒木や電柱の倒壊などによって大型車両の通行に支障が出たりすることが想定されるため、必要な機能を備えつつも小回りのきくサイズにしたというのが理由です。その結果、3.5tトラックの改装となりました。
――導入には、やはり2019年の「令和元年房総半島台風」時の教訓などあったのでしょうか。
もともとBCP強化の一環で、移動店舗車の導入を検討していましたが、2019年の令和元年房総半島台風で、鋸南支店が被災(店舗の一部損壊)した際に、TSUBASAアライアンス(※)で連携する東邦銀行(福島県)が派遣してくれた移動店舗車を用いることで、最低限の金融サービスを維持・提供できたことが導入の大きなきっかけになっています。
――2019年の台風災害の際、東邦銀行の移動店舗車が鋸南支店の業務代行をしていますが、そのときと同じように千葉県外にも応援などで出動することはあるのでしょうか。
災害の規模や要請の有無にもよりますが、県外被災地(業務提携する地方銀行の営業地域など)に派遣することも考えています。
――今後、導入数を増やすような予定・計画はありますか。
いまのところ台数を増やす計画はありません。ただ、移動店舗車とは別に自家発電車両も保有していることから、これらを災害時に有機的に連携させて活用していくことを当面の課題と捉えています。
※TSUBASAアライアンス:千葉銀行、第四北越銀行、中国銀行、伊予銀行、東邦銀行、北洋銀行、武蔵野銀行、滋賀銀行、琉球銀行、群馬銀行などが参加した地方銀行間の広域連携システム
これ、移動式公衆電話とかあったらかなり便利そうですね。電話ボックスの設置台数を減らしても普段は、NTTの営業所とか携帯ショップに駐車しておいてイベント開催時とか、災害時に出動させれば、設置台数減らしても対応できそう(もうありますかね?)
これですかね?
Wikipedia 特設公衆電話の項より
[引用開始] 事後設置
事後設置の特設公衆電話は、被災地地方公共団体が要請して、事前設置されていない避難所に閉鎖までの期間設置するものである。電話回線が途絶した場合には、電話機(一度に複数が使えるように4台から8台設置される)を運ぶ機材車とワイドスター移動型地球局の2台一組で運用される。[引用終わり]
電話機はコスト面から公衆電話ではなくて一般加入電話のものがつかわれているそうで使われているそうです…
ありがとうございます。
ありましたか、個人の携帯電話をいちいち充電していたら、コンセントと、電気がいくらあっても足らなそうなので、こういった、専用の車大事そうですね。
引用先のwik見させて頂きましたが、2台で一組体制なんですね、1台で問題ないようになればもっと便利そうです。
ATM搭載の移動型店舗は大垣共立銀行が国内初だったような…
大垣共立銀行のホームページの社史のページに、全国初の巡回する移動店舗が2000年にできたと書かれていました。
オフラインでよければ1970年代には金融機関の移動式店舗は存在したそうです。住宅団地が急増し店舗展開が間に合わなかったからだとされます。多くの通信回線を要しないので災害時にも有効かもしれませんがその場合告知が難しいので既存の支店やATM設置箇所に出店することになるかもしれませんね…
よくよく見たら参照したのは本記事だったようです。失礼しました。