名車SR400消滅…しかし諦めるな! 奇跡の復活を遂げた伝説のバイク5選

50年越しの復活だってある!

●カワサキ「MEGURO」

 2021年2月に発売されたカワサキの800ccバイク「MEGURO K3」。こちらはなんと、戦前の1927(大正13)に創業した日本発のスポーツバイクメーカー「目黒製作所」が1964(昭和39)年まで開発していた「メグロ」を復活させたもので、実に50年以上の時を経て復活したバイクです。

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カワサキが1973年に発売したメグロWの最終モデル(画像:川崎重工業)。

 戦後、収益に苦戦していた目黒製作所を当時の川崎航空機工業が買収し、メグロは消滅しました。その後、メグロ系技術者は「カワサキ650W1」の開発で中心的存在となり、"ビッグバイクのカワサキ"の礎を築きました。

「MEGURO K3」は税込で127万6000円と、同じランクのバイクと比較して高額に設定されていますが、事前発注分だけで既に計画販売台数に達するなど、注目を集めています。

●スズキ「隼」

 正式名称は「GSX1300Rハヤブサ」で、1999(平成11)年からスズキが"世界最高速"の座を勝ち取るために開発した大型自動二輪車です。発売当時、最高速度が312km/hを記録し、20世紀最速の市販バイクとなりました。しかし、2017年、世界的に厳しくなった排ガス規制に対応できなくなり、生産終了が発表されました。

 しかし2021年3月、スズキは4年ぶりに新仕様のハヤブサを正式発表、4月7日から日本市場向けに新車販売が再開されました。

 なお、かつては"世界最高速"の座をほしいままにしていましたハヤブサも、新モデルでは最高出力がダウン。ただしその分、本体価格は196万円となり、"200万円以下で手に入るハヤブサ"として復活を遂げました。

●ヤマハ「セロー250」

 2017年に生産を終了したヤマハ「セロー250」はなんと、わずか1年後の2018年8月に復活を遂げています。

 セロー250は225ccの時代も含めると、約35年の歴史を持つヤマハのロングセラーモデルでした。二輪二足で野山に分け入る"マウンテントレール"という新しい文化を作り、その軽さ、扱いやすさなどからオフロードの金字塔となりました。

 残念ながら、復活から2年後の2020年7月末で再び生産終了に。根強いファンを持つ車種だけに、二度目の復活が待ち望まれています。

【了】

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Writer: 山崎大悟

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