「あのタバコマーク何?」消えた車内のシガーライター でも喫煙具は売れ筋カー用品

実は売れてる「カー用品」としての喫煙具

 ニーズが変化した背景には、喫煙人口の減少もあるでしょう。その割合は2008(平成20)年度には男性39.5%、女性12.9%でしたが、2018年度は男性27.8%、女性8.7%まで減っています(日本たばこ産業の統計)。灰皿のあった位置はドリンクホルダーや小物入れに変わる一方、携帯電話やドライブレコーダーなど、外部電源を必要とするアクセサリーが増えたことも考えられます。

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アクセサリーソケットとしてのニーズは拡大している(画像:Winai Tepsuttinun/123RF)。

 クルマに標準装備の喫煙具が消えていく一方、カー用品としては、灰皿などの喫煙具は売れ筋です。商品の入れ替わりも比較的あり、スマートフォンホルダーなどに次ぐ重要ジャンルとするメーカーもあるほど。

 その商品開発を加速させているのが、「アイコス」などの加熱式タバコの普及です。ライターは不要ですが機器の充電具が必要で、それらをいかにスッキリと、使いやすく収納できるかが、商品のカギになっています。このほか、加熱式タバコに対応した芳香剤などのジャンルも売れているようです。

 2020年4月に施行された改正健康増進法で、街なかではタバコを吸える場所がさらに減少したこともあり、愛煙家にとってクルマは憩いの喫煙場所の一つとなっているのかもしれません。5年後、10年後、かつてクルマに装備されていたシガーライターや灰皿を使ってタバコを吸う、という光景はまだ見られるのでしょうか。

【了】

【白レースカバーまだあるの!?】クルマの見なくなった装備いろいろ

Writer: 山崎大悟

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コメント

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3件のコメント

  1. そこまでして煙草を車内で吸いたいのかね?

  2. 自分はタバコ全く吸わないし、煙も臭いも何もかも苦手なので、同乗者に喫煙されるのが非常に迷惑でした。
    その為、以前の車に搭載されていたシガーライターや灰皿を敢えて取り外していたくらいです。
    現在の車にはそういったものが排除されて、本当にスッキリしましたね。
    愛煙家にとっては申し訳ないですが、車内でタバコを吸う習慣など、もう時代遅れだと思います。

  3. 家でも外でも文字通り煙たがられてるわけで最後の砦のパーソナルスペースが車内なんですよ
    お風呂で歌ってたらうるさいと言われて仕方なく車の中だけで歌うのと一緒ですよ