日本唯一のレアパトカーから謎のバスまで 全国からご当地警察車 新国立競技場で警備に

新国立競技場の近くにいた詳細不明の警察車両

 また、それ以外にも普段ならなかなか目にかかることのない車両がオリンピックスタジアムの入口近くに停まっていました。それは熊本県警の護送車です。

 護送車は、警察が被疑者(容疑者)を移送するのに用いる車両です。乗車人数とそれに伴うサイズによって基本的に小型、中型、大型の3種類あり、小型はミニバンやワンボックスカー、中型はマイクロバス、大型は中型バスが用いられています。国立競技場の近くで見られたのはマイクロバスがベースの中型護送車でした。

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JR千駄ヶ谷駅の近くで警備にあたる新潟県警機動隊の人員輸送車。「毘」の文字が特徴。奥の建物は東京体育館(2021年7月、乗りものニュース編集部撮影)。

 機動隊や警察署などに配備されている人員輸送車にも、マイクロバスをベースにした中型輸送車というものがあり、なかには一般的な青白の機動隊カラー以外の塗装が施されたものもあるため、ぱっと見、護送車とはなかなか判断し難いです。

 ただ、同車には外からドアを施錠するための打掛錠(うちかけじょう)が取り付けられていたほか、運転席および助手席と後部座席のあいだには内壁が設けられており、物理的に後部座席を遮断できるようになっていたことから、まず護送車といえるでしょう。

 警察に詳しい人の話では、おそらく警察官など関係者の人員輸送に用いたのではないだろうかということでした。同じようにマイクロバスがベースの機動隊の中型輸送車や、遊撃車の代わりとして使っているのだろうとのことです。詳細は不明ではあるものの、これもまた、なかなか目にすることのない“レア車両”といえそうです。

 今回は国立競技場周辺のみでしたが、東京オリンピック・パラリンピックは東京の他地域はもちろん、神奈川県や千葉県、埼玉県、静岡県、茨城県、福島県、宮城県、北海道などでも行われます。

 それら開催地でも、もしかすると普段目にすることのない警察車両が大会支援にあたっているかもしれません。

【了】

【写真で見る】パトカー以外にも“ご当地”警察車集結のオリンピックスタジアム周辺

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