「水を守れ」鉄道高架化で浮上した地域の死活問題どう解決 20年要した阪神本線の踏切解消

「開かずの踏切」解消へ向け、鉄道会社や行政、地元住民が長い時間をかけ立体交差化を目指す例は各地で見られます。とりわけ兵庫県西宮市を通る阪神本線では、酒造に欠かせない大切な「宮水」を巡り、丁寧に工事が進められてきました。

西宮駅近辺 なぜ高架化に時間を要したのか

 長らく社会問題化している「開かずの踏切」は、場所によってはなかなか解消される兆しを見せません。関係各者――例えば鉄道会社は事故の原因となる踏切を減らしたいと考え、行政は線路によって街が分断されていることを好ましく思っていません。また住民も事故のリスクを減らせること、踏切待ちのストレスがなくなることには好意的でしょう。

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阪神電鉄の8000系電車(画像:写真AC)。

 とはいえ、鉄道会社や行政にしてみれば工事にかかる費用、住民にしてみれば工事中の騒音や立ち退きの発生など、その過程には代償もともないます。踏切の廃止、とりわけ立体交差化はとても神経を使う事業なのです。

 そうしたなか、大阪と神戸を結ぶ大手私鉄の阪神電気鉄道は、大阪梅田~元町間の本線およそ32.1km、そのほとんどの区間で立体交差化を完了しています。これは阪神が長い年月をかけて立体交差化に取り組んできた成果です。

 なかでも特に苦労を要したのが西宮駅(兵庫県西宮市)一帯です。神戸市にかけて「灘五郷」と呼ばれる酒造りが盛んな地であり、その原料となる美味しい水をどう守るかが課題になりました。

【地上西宮駅を偲ぶ…?】現地に残るお役御免になった踏切警報機

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コメント

2件のコメント

  1. リニア新幹線の工事とは180°違いますね

  2. なるほど、と思う記事で好感を持って拝読しましたが、一方で、阪神高速道路神戸線の高架道路がほぼ隣接平行して掛かっています。こちらの方が道路幅や橋脚は大きく、橋脚支持杭も大きく深かったと思います。1980年の頃には開通していたと思いますが、その時はこの様な問題は起きなかったのでしょうか。

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