「ルパン・ザ・サ~ド♪」でハンドルが取れたクルマって? ルパンが乗りこなした名車3選
名作『カリオストロの城』でカーチェイスを繰り広げたルパンの愛車
●フィアット「500」
ルパンが乗る愛車として特に有名なのが、前述の『ルパン三世 カリオストロの城』に登場したフィアット「500(チンクエチェント)」でしょう。
比較的小さくかわいらしいシルエットのクルマで、劇中のボディカラーは黄色です。ルパンと次元がギュウギュウ詰めで乗りながら、命がけのカーチェイスを繰り広げるシーンや、車内をお札でいっぱいにしながら運転するシーンは印象的。冒頭からエンディングまで全編に渡って大活躍しました。
“イタリアの国民車”として知られるフィアット500は1957(昭和32)年に登場。空冷2気筒479ccエンジンを搭載するRR(リアエンジン・リアドライブ)車です。
実車の最高速度は90km/hですが、これまた劇中ではルパンがカスタマイズしており、足元の左側にあるレバーを引くと、後部のリアフードがオープン。スーパーチャージャーが姿を現し、まるでロケットのような爆速ダッシュを見せました。
そのような劇中の活躍ぶりもあってか、人気芸人である千原ジュニアさんが旧車の500を愛用するなどしており、今なお人気の高い1台です。
『カリオストロの城』にわざわざ登場させた宮崎 駿監督の愛車
●番外編 シトロエン「2CV」
『カリオストロの城』のヒロインで、カリオストロ公国の公女クラリスが乗っていた車がシトロエン「2CV」。クラリスがピンク色の2CVに乗って追っ手から懸命に逃げるシーンが描かれました。
実は、監督を務めた宮崎 駿さんの当時の愛車がシトロエンだったため、自身の愛車にクラリスを乗せたそうです。
2CVはシトロエンを代表するモデルのひとつで、1948(昭和23)年に発売されると、フランスの一般国民も手が届く大衆車として普及。1990(平成2)年に生産が終了するまで40年以上ものロングセラーになったクルマです。当時としては画期的なテクノロジーが搭載されており、前輪駆動、空冷2気筒エンジン、独自のサスペンションなどが挙げられます。
劇中では、追っ手との激しいカーチェイスにより2CVはボロボロになってしまいましたが、いまなお世界中で多くのコレクターに支持される名車の一つです。
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以上、『ルパン三世』シリーズで活躍した名車を紹介しました。今後の『ルパン三世 PART6』ではどんな車が登場するのか、注目してみるのもよいかもしれません。
【了】
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