羽田空港に実在 「冷房ないのにやけに涼しい搭乗橋」 仕組みは? 脱炭素にも効果バツグン!

一般的に冷房がないことから、搭乗や降機の際暑さに見舞われることの多い「搭乗橋」ですが、羽田空港の一部には、「冷房を使わずに涼しさをキープできる」ものが存在します。どういった仕組みでどこにあるのでしょうか。羽田空港の運営会社に聞きました。

室温は従来比マイナス5度!

 ボーディングブリッジ(搭乗橋)といえば、空港ビルや機内のように冷暖房が効いていないことから、夏などの気温の高い時期に橋内に入ったとたん、「ムワッ」とした暑さに襲われるのが一般的です。

 実は羽田空港の第1ターミナルの8番搭乗口、第2ターミナルの57番搭乗口には、「冷房なしで涼しさをキープする」工夫がこらされたボーディングブリッジが導入されているそうです。これらのターミナル施設の管理をする日本空港ビルデング、および担当者によると、この橋内の室温は「通常のものより5度ほど低下するデータがある」とのこと。

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羽田空港を離陸するJAL機(乗りものニュース編集部撮影)。

 これらのボーディングブリッジの外装には、ラディクール・ジャパン(東京都中央区)が手掛ける、放射冷却の技術を利用した素材「ラディクール(Radi-Cool)」を貼り付けています。この素材は「太陽光を反射するだけなく、熱放射という自然現象を利用し、エネルギーを使用せず物体の温度を下げられる」(日本空港ビルデング)そうで、世界唯一の製品といいます。この素材の採用で、橋の表面温度が10度下がり、その結果橋内の室温が下がる、というメカニズムとなっているそうです。

 羽田空港ではこの素材を上記の2か所のボーディングブリッジのほか、駐車場の連絡通路、ガードマンボックスなどに採用しています。これは、利用者のためももちろんですが、空港に乗り入れる航空会社のスタッフの作業の快適性向上にも役立っているそうです。担当者によると、ボーディングブリッジの選定は「第1は利用者数を見て乗り入れているJALさんに選んでいただき、第2は海に面した立地のため、潮風による影響などを考えたものです」としています。

【地図】羽田空港の「冷房なしで涼しい搭乗橋」どこにあるの?

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