パトカーのドアに全国唯一のビッグマーク 「らしさ」貫く青森の警察車両 県警に聞いた

青森県警でハクチョウを使わない組織も

 青森県警察本部の警務部警務課によると、そもそもハクチョウは青森県の県鳥であり、警察活動に対する理解を高めてもらうために描くようになったといいます。

 始まったのは1975(昭和50)年で、すでに半世紀近く続いている歴史あるマークとのこと。具体的には、警察官ならびにパトカーへの親近感の醸成、活動に対する理解の浸透を目的としたそうで、いまでもそれは続けられているそうです。

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青森県警のパトカー。ハクチョウのマークは左右で反転しており、両側ともくちばしが前を向くように描かれている(柘植優介撮影)。

 ちなみに、警察官が着用する制服の右上腕部に付いているエンブレムワッペン、これにも青森県警ではハクチョウが用いられています。

 ほかにも、青森県警のシンボルマスコットである「アピーくん」「レピーちゃん」、これもデザインのモチーフはハクチョウだそう。しかも、このふたりが被るヘルメットの正面部分にも青森県警のパトカーに描かれたハクチョウとほぼ同じデザインのマークが入っています。

 一方、青森県警の機動隊マークには、青森県の形を図案化した意匠に、伝統芸能である「ねぶた」の武者をイラスト化したものを組み合わせたデザインが用いられています。

 むしろ県外の人にとっては、ねぶたの武者の方が「青森らしさ」という点ではわかりやすいかもしれません。

【了】

【これぞ青森!】ねぶたの武者を描いた青森県警の機動隊バス

Writer: 柘植優介(乗りものライター)

子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。

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コメント

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1件のコメント

  1. 警察が都道府県の管轄なのはなぜかというと国家警察はファシズムや国家による市民弾圧に直結するから。そお代表が特別高等警察。そのために終戦直後に国家警察は解体されました。各都道府県警察を国が自由に使えるとなると時代に逆行することになるのなじゃないだろうか