ハーレーで!? 「教習所のバイク」多様化のナゼ 一般車にない特殊装備 日本未発売のレア車も

教習所では日本未発売のバイクに乗って練習できる!?

「変わり種」の教習用バイクを見ていきましょう。

 まずは小型二輪(125ccまで)限定の教習車として2015(平成27)年に導入されたホンダ「CB125F」です。このバイクはもともと日本未発売の輸入車で、日本では基本的に教習所でしか見かけないモデル。日本に流通する「CB125R」との違いは、ホイールが1インチ大きい18インチであるほか、空冷式エンジンや、リアブレーキがドラム式である点などです。なお教習車仕様は、ギア比やエンジンの出力特性がチューニングされ、ロングライドよりも発進や停止など基本操作を扱いやすい仕様となっています。

 次はアメリカ製のハーレーダビッドソンです。100年以上の歴史を持つ老舗で、根強いファンを持つハーレーですが、全国600か所以上の教習所とパートナー教習所として連携しており、大型二輪の教習車に採用されているのです。

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教習所でも使用されるハーレーダビッドソン「スポーツスターXL883」(画像:ハーレーダビッドソン)。

 教習車として使われているモデルは「スポーツスターXL883」「ストリート750」の2台が特に多いようです。どちらも軽量で車高が低いという特徴があり、取り回しの良さが理由です。

 ちなみに、ハーレーダビッドソンは新車購入者を対象に免許取得費用を最大10万円サポートするというキャンペーンを行ったこともあり、新規ライダーを積極的に取り込む姿勢を見せています。

 さて、教習車は一定年数使用されたあと、中古車として一般市場に出回ることもあり、自家用として乗ることも可能です。走行性能がベースモデルよりも低く調整され、カーステレオなどの娯楽設備が付いていないことから、価格帯も比較的抑えめの傾向にあります。例えば、「CB400SF-K」の場合であれば、中古で20万円から30万円ほどで取引されています。

 ギアランプなどの「教習用設備」が付属する点を除いても、乗り回すには少し物足りなさを感じますが、初めての二輪車として、教習所で「走り慣れた」ものを安く手に入れるという選択肢もあるかもしれません。

【了】

【特別装備の付いた教習バイクを見る】

Writer: 山崎大悟

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コメント

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2件のコメント

  1. カーステが付いてる単車なんざGLくらいしか知らないんだが
    教習車に使われるような車種で娯楽装備は無いだろ
    4輪とごっちゃになってないか?

  2. ハーレーの教習車があるから選んだ車校。卒検前に一回しか乗らせてもらえなかった。使わなさすぎてバッテリー上がってるくらい乗らせてくれません。