なぜ?着陸の難所「八丈島空港」の様子とは 広がる絶景 乗り心地もひと味違う!

実際の着陸を体験してみた!

 記者がFDA(フジドリームエアラインズ)機のチャーター便に搭乗した際は、先述した気流の影響からか、着陸直前にほかの空港より若干揺れが強くなりました。なおこの日(2021年7月31日9時頃)は快晴ではありましたが、北東から秒速5mの風が吹いていました。このとき、同じ伊豆諸島の三宅島に吹いていた風は、東北東約秒速3mだったそうです。

 そして先述のパイロットによると、滑走路にもポイントが。八丈島空港は「中央付近をピークにして両滑走路端に向かって0.4%の下り勾配となっている」とのこと。これは着陸時、上り勾配に接地することになることを意味し、パイロットにとっては着陸の降下角度が接地寸前で変わってしまうということにもなります。

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八丈島空港に駐機するFDA機(2021年7月31日、乗りものニュース編集部撮影)。

 搭乗時も接地の際にはドシンとした衝撃が走りましたが、そこはパイロットも職人。八丈島空港で着陸失敗による事故は発生していません。これは同空港に乗り入れる国内のパイロットや航空会社の、長年にわたる経験と高い技術力の証といえるのではないでしょうか。

【了】

【5秒で見る】八丈島空港の絶景着陸

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