宇宙ステーション、実は表面ボッコボコ 時速1.8万キロで飛んでくるゴミ 野口宇宙飛行士に聞く

日本人では最長の国際宇宙ステーション滞在記録(通算)を持つ野口聡一宇宙飛行士。彼はミッションスペシャリストとして船外活動も行っています。宇宙での生活のようすを複数回に分けて紹介します。

穴は開くけど揺れは感じないワケ

 ここまでの話を聞き、揺れないということを意外に感じたものの、それとともに質量差などで乗員は感じづらいという説明によって納得もしました。

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宇宙ステーションのロボットアームに宇宙ごみが当たった痕(画像:NASA/Canadian Space Agency)。

 クルマを運転する人であれば、夏の夜に走行中、ボンネットに虫がぶつかったことがあるでしょう。また電車の先頭に虫がぶつかった跡を見ることもありますが、それらは、たとえばセミやカブトムシのような大型の昆虫だったとしても、衝突時に揺れを感じることはありません。汚れたフロントを見て「ぶつかったな」と気づく程度です。

 この「汚れ」に当たるのが、宇宙ごみのぶつかった穴です。たとえ虫くらいの重さであっても、速度約1万8000km/hでぶつかってくれば鉄板は貫通します。もちろん、宇宙ステーションはそれを想定して防護板などで何重にも守られています。

 さらに大きなごみが来る場合は事前にわかるので、その際は軌道を変えて避けてしまいます。ですから貫通して空気漏れ、という事態にはならないのです。

 宇宙ごみ(スペースデブリ)に関しては、実際に宇宙に行き、さらに船外活動まで経験している野口聡一宇宙飛行士ならではの話といえるでしょう。

【了】

【まさかの“使い捨て”】ロシアが開発した無人宇宙船プログレス

Writer:

あるときは宇宙開発フリーライター、あるときは古典文学を教える大学教員。ロケット打ち上げに魅せられ、国内・海外での打ち上げ見学経験は30回に及ぶ。「液酸/液水」名義で打ち上げ見学記などの自費出版も。最近は日本の宇宙開発史の掘り起こしをしつつ、中国とインドの宇宙開発に注目している。

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コメント

1件のコメント

  1. 板子何枚か向こうは高真空。そんな危険な宇宙へも人間が行かなければならないほどロボットアームなどの技術は未熟なのですか?

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