日本初 大きさ1万トン超えのJAMSTEC向け砕氷研究船を建造へ JMU
南極観測船「しらせ」に見劣りしないデカさです。
日本初となる砕氷研究船の建造がスタート
造船大手のJMU(ジャパン マリンユナイテッド)は2021年8月27日(金)、「北極域研究船」の建造をJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)より受注したと発表しました。
本船は、海氷の減少などの急激な環境変化が進み、地球全体の気候・気象変動に大きく影響を及ぼしているとされる北極域において、国際的な研究プラットフォームとして活用可能で、かつ十分な砕氷機能と世界レベルの観測機能を備える船として建造されるものです。
主要目は、全長が128m、全幅が23m、深さが8m、総トン数は約1万3000トン(国際総トン数)で、乗員は99名。砕氷能力は厚さ1.2mある平坦1年氷を、船速3ノット(約5.56km/h)で連続砕氷可能なレベル、耐氷能力は、IACS(国際船級協会連合)が定めた「多年氷が一部混在する厚い一年氷がある海域を通年航行可能」なレベル、いわゆる「ポーラークラス4」を計画しています。
また、海洋研究船として通常海域、いわゆる海氷のない海域での高い航行性能も付与されるとのこと。JMUは今回の建造に際し、南極観測船(砕氷艦)「しらせ」などでの実証と、多くの研究により得た知識と経験を総動員し、日本が世界に誇れる研究船となるよう建造に邁進するとコメントしています。
【了】
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