「危険物車が通れる」中部横断道 静岡~山梨全通もうひとつの意義 トンネルは最長4999m

中部横断道の静岡~山梨区間が全通。難工事を経てできた新たな道路は、両地域を近くするだけでなく、長野県も「災害に強く」してくれそうです。

トンネル連続、でもそれが大きな意味?

 2021年8月29日(日)、中部横断道の下部温泉早川IC~南部IC間が開通し、「静岡~山梨」区間が全通しました。東名・新東名と中央道が高速道路で直結され、SNSなどでは開通を祝う投稿や、早速「走ってみた」動画が多数アップされています。

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中部横断道の南部IC(画像:国土交通省)。

 静岡・山梨県境部の山深い地域を通り、「トンネルが多い」といった感想も多く見られます。実際、開通した下部温泉早川IC~南部IC間の約13.2kmだけでも、トンネルの数は10本に上り、そのほかの区間でも連続します。ただこの「トンネルの連続」、実は大きな意味を持っています。

 というのも、中部横断道のトンネルは長くても5000m未満。このため、石油製品を運ぶタンクローリーなどの危険物積載車が通行できます。そして、この恩恵を受けるであろう地域のひとつが、長野県です。

 内陸に位置する長野県は、石油燃料のほとんどを関東・東海から中央本線経由の鉄道輸送に頼っています。しかし、2021年8月中旬には豪雨の影響で関東方面(中央東線)、東海方面(中央西線)とも被災し一時寸断されました。このように貨物列車が通る鉄道が被災するケースは近年、全国的に相次いでいます。

 一方、中央本線に並行する中央道は、危険物積載車が通れない区間が存在します。長野・岐阜県境部にある中央道最長の恵那山トンネル(上り線8649m、下り線8489m)前後です。5000mを超える長さのトンネルは、安全確保のため原則として危険物積載車の通行が禁止されており、この区間は一般道に下りて峠道で恵那山を迂回しなければなりません。

 こうしたこともあり、長野県の危機管理防災課は、中部横断道が「災害時には、東海・関東の双方から長野へ向かう石油輸送の代替路のひとつになるのでは」と話します。

【地図&写真】中部横断道の開通区間を見る

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コメント

1件のコメント

  1. 中部横断道 静岡~山梨が開通したことは嬉しいが、深夜割引を利用する者にとっては高速道路のシステム上の問題で不便。

    例えば、浜松方面からスキー等で平日の午前4時前に東名浜松ICから乗車し中央道に抜ける時、中部横断道に料金所が2か所あるため、深夜割引が東名区域では適用されても、中央道の下車時には適用されない。

    これは、4月に開通した大月JCT~御殿場JCTでも同じこと。高速道路のシステム上の問題なので、なんとかならないのか?

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